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ガラガラ(窓が開く音)
猫が太ってきたなら早めにダイエット用のキャットフードに切り替えることをおすすめします。なぜなら、肥満になると糖尿病や関節炎といった病気になるリスクがとても高くなるからです。
とはいえ、多くの人が
「少しくらい太っても大丈夫でしょ?」
「どのキャットフードを選んだらいいの?」
「おすすめのキャットフードって何?」
といった疑問を持っているでしょう。
そこで今回は、肥満の猫におすすめのキャットフードについて、選び方のポイントやおすすめを紹介します!
具体的には、
- 肥満の原因とは
- 肥満の調べ方
- 肥満のリスク
- ダイエット方法
- キャットフードの選び方
- おすすめのキャットフード
を順番に説明していきますね!
ダイエットをするには肥満の原因を知ろう!
猫の肥満が気になったらダイエットをさせるよりも先に、肥満の原因を知ることが大切です。
肥満の原因がわからずにダイエットをしても、痩せなかったり、痩せてもすぐリバウンドしたりします。
飼っている猫がなぜ肥満になっているのか、肥満の原因について紹介しますね!
食べ過ぎ
食べ過ぎも当然肥満の原因です。猫は年齢や体質によって必要なエネルギー量が異なります。
キャットフードのパッケージに記載されているご飯の量を、正しく与えていれば基本的に問題ありませんが、適正量よりも多く与えていたり、一般食やおやつの量が多かったりすると、すぐに肥満となります。
猫の主食(総合栄養食)と一般食とおやつの違いについてはコチラ👇
運動不足
人間と同じように、運動量が少ないと摂取したカロリーを消費できずに、脂肪となってしまいます。
特に家で飼っている猫の場合は、運動できる空間があまりないため肥満になりやすいです。
運動不足にならないか心配なら、おもちゃで遊んであげたり、キャットタワーを設置するとよいでしょう。
ちなみに猫の1日に必要な運動量は10分〜20分ほどと言われています。数回に分けて遊んであげても問題ありませんので、運動不足にならないようしっかり管理しておきましょう!
避妊・去勢手術
避妊や去勢手術を行うと基礎代謝が下がるため、必要なカロリーが減少します。また、手術のあとは猫がおとなしい性格となり、行動量が少なくなります。そのため、年齢通りのご飯の量をあげていたとしても肥満になってしまうのです。
ちなみに、避妊や去勢手術をした猫は、手術をしていない猫よりも肥満になる確率は2倍にもなります。驚きですよね!
避妊後のキャットフードについて詳しく知りたい方はこちら👇
加齢
猫も人間と同じように、高齢になると運動量が減少し、必要なカロリーが少なくなります。そのため、これまで通り成猫用のキャットフードを与えていると、必要なカロリー以上のカロリーを摂取してしまい、結果肥満となってしまうのです。
ダイエットキャットフードが必要!?肥満かどうかの調べ方
「飼っている猫が肥満なのかわからない」という人も多いのではないでしょうか?獣医さんに見てもらったらすぐにわかりますが、自分でも簡単に確認できる方法を知りたいですよね!
自分でもできる簡単な肥満チェックの方法は、猫が1歳の頃の体重と比較することです。
猫の成長は1歳までと言われており、成猫になると成長は止まります。基本的に猫の適正体重は1歳の頃の体重と一緒です。適正体重を15%〜20%上回っていたら肥満となります。
1歳未満の子猫については、下記の表を参考にしてください。
年齢 | 平均体重 |
---|---|
生後0週 | 100g前後 |
生後1週 | 150g〜200g |
生後1ヵ月 | 400g〜500g |
生後3ヵ月 | 1kg〜1.5kg |
生後12ヵ月 | 3kg〜5kg |
※あくまで目安です。猫の種類や個体差によっても変わります。
BCS(ボディコンディションスコア)
1歳の頃の体重を覚えていないという人は「BCS」で確認してみましょう!
BCSとはBody Condition Scoreの略でボディコンディションスコアと読みます。猫の外見や実際に体を触ってみて、肥満の状態を9段階で評価します。
誰でも簡単にできる確認方法なので、ぜひ試してみてください!
肥満のリスクとは
肥満になると病気になる可能性が高くなり、かなり危険です。
どのような病気になりやすいのかというと、
- 糖尿病
- 高血圧
- 関節炎
- 尿路疾患
などがあります。
現在病気にかかっている猫の場合は、さらに症状を悪化させる可能性も高くなります。
肥満は猫の寿命を短くする原因にもなるものです。飼い主は、猫が肥満にならないようにしっかり健康管理を行いましょう!
キャットフードを意識したダイエット方法
猫が肥満になってしまったのなら、ダイエットをさせて適正体重に近づける必要があります。とはいえ、どうやってダイエットをさせたらいいのかわからない人も多いでしょう。ダイエットのポイントについて紹介しますね!
キャットフードを見直す
まずは与えているキャットフードを確認してください。猫の年齢にあったキャットフードなのか、栄養バランスは良いのか、穀物が多く含まれていないかなどをチェックしてみましょう。
猫は年齢にあわせて必要な栄養素やカロリーが異なるため、多くのキャットフードは、年齢に適した素材や成分、カロリーとなっています。 また、穀物は猫にとってあまり必要のない原料です。猫の体は穀物を上手に消化できない構造となっているので、与えすぎは肥満の原因となってしまいます。
最近ではダイエット用の総合栄養食も多く販売されています。肥満の猫用に考えられた栄養バランスとなっているのでおすすめです。
ご飯の量を確認する
猫に与えているご飯の量を確認してみましょう。キャットフードは種類によって与える量が異なるため、もしかしたら以前与えていたキャットフードとは必要な量が異なっている可能性があります。
もし、パッケージの通りご飯を与えても痩せないのなら、量を調節してみましょう。今与えてる量から5〜10%ほどキャットフードを減らして与えてみてください。
「そんなに減らして大丈夫?」と疑問に思うかもしれませんが、減量の際は、1日に必要なエネルギーの70%程度を摂取できれば問題ないと言われています。
どうしても心配という人は、獣医さんに相談してから与えるご飯の量を決めるとよいでしょう!
ちなみに、パッケージに書いてある一日に与えるキャットフードの量は、適正体重で算出されています。現在の猫の体重ではなく、適正体重をもとに与えるようにしてくださいね!
ご飯の与え方
肥満になりやすい猫の場合、出されたご飯を一度に全部食べようとすることが多いです。
本来なら、猫は自分で食事量をコントロールできるので、一日に必要な量を一度に与えても、数回にわけて食べます。ですが、肥満の猫だと与えられた量をいっぺんに食べようとするので、一食のご飯を少量にして、4〜5回にわけて与えるようにしましょう。
定期的に体重をチェックする
定期的に猫の体重をチェックすることで、肥満を未然に防げたり、ダイエットの効果が正しくでているのかを確認できます。
前の測定に比べて体重が増加傾向なら、ご飯の量や運動量を調節する必要がありますし、体重が減少していなかった場合は、ダイエットのやり方が間違っている可能性があります。
定期的にチェックすることで、猫の体調変化にすぐ気づけるようになります。
理想としては、週に1回は猫の体重を計り、記録しておくようにしましょう。
ダイエットに適したキャットフードの選び方
ダイエット用のキャットフードを選ぶポイントは3つあります。
穀物が少ないもの
猫は肉食の動物です。そのため、トウモロコシや小麦などの穀物を上手に消化できない体の作りになっています。そもそも、猫は他の動物に比べて炭水化物をあまり必要としません。なので、炭水化物を多く含んでいる穀物を与えすぎてしまうと、エネルギーに変えることができずに、脂肪になってしまうのです。
最近では、グレインフリーといった穀物をまったく使用していないキャットフードも販売されています。
グレインフリーはアレルギー体質の猫にも最適ですので、ぜひお試しください!
※アレルギーの記事に飛ばす
猫の年齢にあわせる
猫は年齢によって必要な栄養素やカロリーが異なるので、年齢別にわかれているキャットフードを与えるのがおすすめです。
例えば子猫なら成長期のため高カロリーのキャットフードが適していますが、成猫になるとエネルギーの消費量が子猫に比べて少なくなるので、これまで通り高カロリーのご飯を与えているとすぐ肥満になってしまいます。
タンパク質は30%前後
タンパク質は筋肉を作るうえで重要な栄養素なので、なるべく多く含んでいるキャットフードを選びましょう。筋肉がつくと基礎代謝も上がるため、肥満になりにくい体となります。
理想としてはタンパク質が30%ほどのキャットフードです。また、脂質についても適度に含まれているものを選んでください。脂質が極端に低いと逆に肥満になってしまいます。
猫はタンパク質と脂質を他の動物よりも必要とする生き物です。健康を維持するためにも、しっかりとバランスよく与えてくださいね!
ダイエットにおすすめのキャットフード3選
今回紹介したキャットフードの選び方をもとに、おすすめのキャットフードを3つご紹介しますね!
ニュートロ ナチュラルチョイス 減量用 アダルト チキン
特徴
- 良質な食物繊維を使用して満腹感を長持ちさせる
- タンパク質を豊富に含んだチキンを使用
- コンドロイチンとグルコサミンが豊富に含まれている原料を使用
価格 | 2,900円/2kg(税込) |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | チキン |
成分 | タンパク質:33.0%以上 脂質:9.0%以上 粗繊維:8.0%以下 灰分:10.5%以下 水分:10.0%以下 カロリー:325kcal(100gあたり) |
ピュリナ ワン 太りやすい猫用 メタボリック エネルギーコントロール
特徴
- 低炭水化物のため太りにくい
- 低脂肪で高タンパク質な栄養バランス
- L-カルニチンとタウリンを配合
価格 | 1,499円/2.2kg(税込) |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | ターキー |
成分 | タンパク質:42%以上 脂質:8%以上 粗繊維:5%以下 灰分:10%以下 水分:12%以下 カロリー:330kcal(100gあたり) |
ヒルズのサイエンス・ダイエット アダルト ライト 肥満傾向の成猫用 1歳〜6歳
特徴
- 高品質のタンパク質を使用し、骨と筋肉の健康をサポート
- 低脂肪で低カロリー
- 空腹感をケアする満足レシピ
価格 | 1,645円/1.8kg(税込) |
原産国 | チェコ |
主要原料 | トリ肉 |
成分 | タンパク質:29%以上 脂質:6.0%以上 粗繊維:8.0%以下 灰分:7.0%以下 水分:10.5%以下 カロリー:320kcal(100gあたり) |
まとめ
猫が肥満になってきたなら、早めに減量させることが大切です。まずは、肥満の猫に適したキャットフードを選ぶようにしましょう。
- 穀物が少ないものを選ぶ
- 猫の年齢にあわせて選ぶ
- タンパク質は30%程度を選ぶ
猫が肥満になるということは、今与えているキャットフードがあっていない可能性があります。今回紹介したダイエット用フードの選び方のポイントやおすすめのキャットフードを参考にして、猫にあったキャットフードを探してみましょう。
肥満を放置していると病気やケガのリスクが高くなります。
いつまでも健康な状態で過ごすためにも、飼い主が定期的に猫の体重をチェックし、肥満になりそうなら、早めに対策するようにしてくださいね!