こんにちは、ナナ(@nekotebiki)です!
今回は、こんな疑問について解決していきます。
最近話題となった犬や猫にマイクロチップ装着を義務化するという話。
犬や猫を飼っている人、これから飼う予定の人は気になりますよね!
結論から言うと、
そのため、ペットショップやブリーダーの人はもちろん、すでに犬や猫を飼っている人にも関わってくるので、法律の内容を知っておくことが大切です。
記事のなかで、マイクロチップ義務化の内容やいつから始まるのかについて紹介します。
目次
マイクロチップが義務化されたらどうなるの?
犬や猫にマイクロチップが義務化された場合、ペットショップやブリーダーなど動物取扱業者で販売される犬や猫にマイクロチップが装着された状態で飼い主さんに引き渡されることに。
その後、飼い主さんはマイクロチップのデータ登録が必要になります。
データ登録をしないと、例えマイクロチップを装着していても見つけることができません。
データ登録では、
- 飼い主さんの名前
- 住所
- 連絡先
- 犬や猫の特徴
などを記載します。
今までなかった上記手順が、ペットを購入する際に発生するのです。
そういった場合、努力義務が発生します。
つまり、マイクロチップを付けた方がいいけど、最終的な判断は飼い主さんにお任せしますということ!
装着する場合は、飼い主さん自ら動物病院へ行きます。
獣医師さんがマイクロチップ装着後、飼い主さんのデータ登録が必要となるのです。
そもそもマイクロチップってなに?
マイクロチップとは、電子標識器具のこと!
直径は2mmほどで、長さが約8〜12mmあり筒状の形をしています。
マイクロチップのなかは、
- コンデンサ
- IC
- 電極コイル
で作られており、生体適合ガラスで覆われています。
マイクロチップに記録された15桁の番号を、専用の機械で読み取りデータを照合。
マイクロチップの埋め込みは、獣医師が注入器「インジェクター」を使って行います。
痛みはそこまでなく、一般的な注射と同じくらいです。
そのため、麻酔や入院をする必要がありません。
犬や猫のマイクロチップはいつから義務化されるの?
2019年6月12日、マイクロチップ義務化がもりこまれた動物愛護法の改正が決定しました。
しかし、いつから義務化されるのか正確な日にちはまだ決まっていません。
あくまでも改正するよと決定されただけ!
その後に、
- 法律の成立(参議院と衆議院の双方で可決)
- 法律の公布(法律の適用日や内容が知らされる)
- 法律の施行(法律適用)
という手順がふまれます。
現在は法律の公布まで済んでいて、それによると1年以内に政令で決めるとのこと。
だいたい、3年以内の2022年6月までには遅くとも施行される見通しです。
犬や猫にマイクロチップが義務化される理由
犬や猫を捨てる行為を減らすため
悲しいことですが、飼い主のなかには犬や猫を捨てる人も少なくありません。
野良犬や野良猫となった動物は、保健所に保護されると殺処分の対象となってしまいます。
うまく逃げ延びたとしても、外の世界は危険がいっぱい。
ほとんどの動物が、早くに亡くなってしまうのです。
マイクロチップが義務化されると、身元が特定されるため抑止効果が期待できると言われています。
迷子になった動物の身元確認のため
脱走や災害などで、迷子になるペットが多くいます。
そういった場合、マイクロチップが装着してあれば飼い主さんと再会できる確率が高くなります。
東日本大震災、飼い主さんとはぐれた犬や猫が多く存在しました。
その際、ある自治体では迷子札をつけた犬や猫が100%飼い主さんと出会えたのに対して、
つけてない犬や猫はほぼ0%だったそうです。
その点からも、犬や猫に身元を確認できる手段があった方がいいということがわかりますよね!
海外でもマイクロチップ導入が進んでいるため
日本では最近からマイクロチップの義務化が進んでいるのに対して、海外では多くの国がすでに義務化されています。
【義務化されている国】
- アメリカ(一部の州)
- フランス
- イギリス
- ポルトガル
- オーストラリア
- 中国
- 台湾
国によっては、義務化されていない日本から来る場合でも装着の義務が発生するところもあります。
ほかの国と足並みをそろえるため、日本でも装着の義務化が議題に上がったのです。
マイクロチップにかかる費用
マイクロチップにかかる費用は、動物病院での手術代とデータ登録代です。
費用としては、
- マイクロチップ装着手術:3,000円〜5,000円
- データ登録:1,000円
ほどかかります。
動物病院での費用に関しては、病院によっても違います。
詳しい金額が知りたい人は、かかりつけの動物病院で聞いてみましょう!
マイクロチップを装着しなかったら罰則はあるの?
義務化されるのは、犬や猫を販売しているブリーダーやペットショップなどの販売業者のみです。
すでに猫を飼っている人や、野良猫を保護した人は努力義務になります。
努力義務の場合は、あくまでも任意です。
そのため、マイクロチップをつけていなくても特に罰則はありません。
ちなみに、義務化の対象となる販売業者でも義務化とはなっていますが、マイクロチップを装着していなくても特に罰則はないのです。
マイクロチップ義務化には反対意見も多い
メリットが多いマイクロチップ義務化ですが、反対意見も多くあります。
意見としては、
- 健康被害が報告されている
- 迷子札で十分
- 飼い主がマイクロチップ を取り出して捨てるケースがある
などです。
イギリスの獣医師会ではマイクロチップによって炎症を起こすリスクがあると発表していますし、アメリカでも確率は低いながらも発がん性があると指摘しています。
こういった健康被害の報告があるため、反対している人も多くいるのです。
また、海外では装着されたマイクロチップを取り出してから捨てるケースも珍しくありません。
犬や猫が迷子になった場合でも、迷子札があれば十分と考える人も多くいます。
先ほど触れた、東日本大震災の話でも迷子札で見つかってますもんね!
どちらにせよメリット・デメリットがあるため、どっちが正解とは言えないのです。
まとめ
今回紹介したように、マイクロチップの義務化で動物の取り扱いに変化が起こります。
すでに犬や猫を飼っている飼い主さんは努力義務が発生するので、しっかり考えたうえでどうするか判断するようにしましょう。
愛犬や愛猫のことを一番に考えて行動してくださいね!