肝臓病の猫だからという理由で、肝臓サポート用のキャットフードなら何を与えても大丈夫だと思っていませんか? 実はその選び方だと肝臓病が悪化する恐れが高くなります!そうならないためにも、しっかり肝臓病に適したフードを選びましょう。
とはいえ、多くの人が
「どのキャットフードがいいの?」
「どの種類のフードが悪化するの?」
「肝臓病の猫におすすめのキャットフードは?」
といった疑問を持つでしょう。
そこで今回は、肝臓病の猫に適した肝臓サポート用のキャットフードについて、適切なフードや悪化するフード、おすすめのキャットフードを紹介します。
具体的には、
- 飼い主に読んでほしいこと
- 肝臓サポートに適したフード
- 悪化の原因となるフード
- 肝臓病の原因
- おすすめのキャットフード2選
- 獣医さんに相談
を順番に説明していきますね!
目次
肝臓サポート用のキャットフードを探している飼い主に読んでほしいこと
病気にかかっている猫には基本的に、動物病院でおすすめされた総合栄養食か、療法食が適切です。
しかしサイトによっては、肝臓病に最適ではないフードを「肝臓ケアにおすすめ!」として紹介している場合もあります。適していないフードを紹介しているサイトの多くは、その商品を読者に購入させてお金を稼ぐことを目的としてキャットフードを選んでいます。つまり、猫の体のためではなく、成果報酬の大きい商品をおすすめとして紹介しているのです。
もちろんすべてのサイトがそうではありません。ですが、そういったサイトも多く存在するので、ネットでキャットフードを購入する際は、しっかり調べてから買うようにしましょう。
猫の肝臓をサポートするキャットフードは療法食がベスト!
肝臓をサポートするキャットフードなら総合栄養食ではなく、療法食が適切です。
療法食は、通常の総合栄養食や一般食と違い病気に対する健康維持を目的に作られています。なので、肝臓の病気にかかっている猫にはピッタリのご飯なのです!
病気に適した栄養バランスになっていて、病気に対して良い成分は多く、良くはないけど体にとって必要な成分なら必要最低限に調整されています。
ちなみに療法食と一口に言っても「肝臓サポート」や「腎臓サポート」、「消化器サポート」など、種類は様々です。
購入する際は、飼っている猫の病状に合わせて買うようにしましょう!
猫が療法食を食べない場合
療法食を出しても猫が食べない場合、今与えているキャットフードに少しずつ療法食を混ぜて与えてください。そうすることで、猫の警戒心を解くことができますし、美味しくない療法食でも普段のフードと同じように食べてもらえます。
1週間かけて徐々に療法食に切り替えてあげましょう。
もし、総合栄養食から療法食の切り替え途中でご飯を食べなくなっても無理に食べさせずに、食べてくれる割合を維持したまま与えるようにしましょう。
例えば、総合栄養食と療法食の割合が7対3までなら食べるけど、6対4にすると食べない場合は、7対3のまま与えるようにしてください。
食べるのを嫌がっているのに無理に与えてしまうと、余計に食べなくなってしまうので気をつけましょう!
療法食以外のキャットフードは肝臓悪化の原因に!
肝臓の病気を持った猫に、療法食以外のキャットフード(肝臓に良くない成分が含まれているフードやおやつなど)を与えると場合によっては、病気が悪化するケースもあります。
また、肝臓の健康維持と記載されている総合栄養食でも注意が必要です。一口に肝臓病と言っても急性か慢性かによって、必要な成分量が異なります。
急性ならタンパク質を制限する必要がありますが、慢性なら肝機能は低下していないため、タンパク質を制限する必要はありません。もし慢性なのに肝臓サポート用の総合栄養食を与えてしまうと、逆にタンパク質不足になり、別の病気になるリスクもあります。
このように、肝臓病の猫に素人判断で肝臓サポート用の総合栄養食を与えると、健康を害するリスクが高くなります。また、療法食でも猫の体質に合っていないと悪影響を及ぼすこともあります。
「肝臓病におすすめ!」と記載されていても、必ず獣医さんと相談してから与えるようにしましょう!
肝臓病の原因を知って悪化を防ぐ
肝臓病を悪化させないためには、原因を知ることが大切です。
- 食べ過ぎによる肥満
- ウイルスや細菌による感染
- 猫用以外の薬や殺虫剤といった有害物質や薬物の摂取
- 猫の種類による体質(アビシニアンやペルシャなど)
- 過激なダイエットや急な環境変化によるストレス(肝リピドーシス)
このように、肝臓病は原因になる要因が多すぎて特定が難しいため、病気の進行を抑える療法食はとても重要なポイントになるのです!
猫の肝臓をサポートするおすすめのキャットフード2選
肝臓病の猫におすすめの肝臓サポート用キャットフードを2つ紹介します。ですが、購入する場合、前もって獣医さんに問題ないか確認してから与えるようにしてくださいね!
ロイヤルカナン 肝臓サポート 療法食
特徴
- 消化性の高い高品質のタンパク質を使用
- 肝疾患の猫でも好んで食べる味付け
価格 | 3,897円/2kg(税込) |
原産国 | フランス |
主要原料 | 米 |
成分 | タンパク質:24.0%以上 脂質:20.0%以上 粗繊維:6.0%以下 灰分:7.6%以下 水分:6.5%以下 カロリー:411kcal(100gあたり) |
Vet Solution 肝臓サポート 療法食
特徴
- 消化に優れた植物性タンパク質を豊富に使用
- 高カロリーのため食欲がなくても十分な栄養補給ができる
価格 | 3,729円/1.5kg(税込) |
原産国 | イタリア |
主要原料 | 乾燥エンドウ豆 |
成分 | タンパク質:24%以上 脂質:18%以上 粗繊維:5%以下 灰分:8%以下 水分:10%以下 カロリー:410kcal(100gあたり) |
療法食は獣医さんと相談して与えましょう
どんなに良いとされるキャットフードでも、猫の体質によっては悪影響を及ぼす可能性があります。もちろん、今回紹介したおすすめの療法食も同じです。
猫の病状や体質、療法食の種類によって与える量や与え方も異なるので、必ず獣医さんに相談してくださいね!
まとめ
猫の肝臓をサポートするなら、与えるキャットフードの種類はとても重要です。
- 肝臓サポート用のフードは療法食がおすすめ
- 療法食以外は悪化の原因になることも
- 療法食は獣医さんに相談してから与える
飼っている猫が肝臓の病気になったのなら、療法食のキャットフードを与えるようにしてください。
ですが、猫の体質や体調によっては療法食が適切ではない場合もあります。一番良いのは獣医さんに診てもらい、飼っている猫に合ったキャットフードを処方してもらうことです。
あなただけの判断でキャットフードを購入して与えてしまうと、取り返しのつかないことになる恐れもあります。
飼っている猫を長生きさせたいのなら、獣医さんとしっかり相談してくださいね!