「キャットフードって人間が食べても大丈夫なの?どんな味がするのか食べてみたいんだけど・・・」
猫を飼っている人なら、一度はキャットフードを食べてみたいと考えたことがありますよね。
私も、コーンのご飯を少し食べてみたことがありました…汗
結論から言うと、
- キャットフードは食べないほうがいい
- 理由は、ガンになる恐れがあるから
です。
これだけ聞くと、「えっガンになるの?私猫の餌食べちゃったんだけど…」と不安になりますよね。
ガンになるのは、あくまでも最悪のケースです。
とはいえ、キャットフードは人間の体にあまりよくないので、おすすめはしません!
今回は、キャットフードを食べないほうがいい理由について、さらに詳しく紹介していきますね。
人間はキャットフードを食べられない
先ほど結論で触れましたが、人間はキャットフードを食べられません。
具体的には、食べられはするけど、食べないほうがいいです。
最近では、キャットフードの品質も向上しているため、昔より確かに安全性は高くなっています。ただし、それは猫の餌としてです。
そもそも、猫のご飯は食品ではなく、飼料扱いとなっています。
理由は、人間の食品と猫の餌では安全基準が違うからです。
人間が食べられる食材の安全基準は「食品衛生法」「JAS法」によって、厳しく管理されています。しかし、猫のご飯については対象外!
猫の餌にも「ペットフード安全法」という法律もありますが、人間が食べる食品に比べると規制が緩いため、そこまで安全性は高くないのです。
ペットフード安全法って何?
ペットフード安全法とは2009年に施行された法律で、
ペットの健康に悪影響を及ぼすキャットフードの販売や輸入を禁止するというものです。
また、成分表や賞味期限、製造業者の記載が義務付けられました。
対象は、犬と猫のペットフードのみとなっています。
ヒューマングレードのキャットフードでも人間は食べられないの?
最近では、ヒューマングレードといったキャットフードも販売されています。
ヒューマングレードとは、人間が食べる食材の基準として設けられている、食品衛生法をクリアするレベルとされています。
しかし、あくまでも「人並みの食材」というだけであって、けして人間が食べられるようには作られていません。
なので、興味本位で食べるのはやめましょう。
ちなみに外国では、ヒューマングレードという記載はほとんどされていません。
理由としては、記載することで人間が食べられると誤解されてしまうからだそうです。
ヒューマングレードって何?
ヒューマングレードとは、プレミアムフードのひとつです。
プレミアムフードとは、材料の品質と安全性にこだわったフードのこと。
人間の食材に適用される食品衛生法の基準までクリアするレベルだと言われています。
ただし、ヒューマングレードに明確な基準はありません。
そのため、たとえ食品衛生法の基準にまでいっていなくとも、製造業者がヒューマングレードといえば、そうなってしまうのです。
「ヒューマングレード=安心」とは考えずに、飼い主さんがしっかり成分表を見てキャットフードを買うようにしましょう。
キャットフードを人間が食べることをおすすめしない4つの理由
粗悪な素材が使われているキャットフードもあるから
品質の高いキャットフードなら、新鮮な素材や天然由来の添加物などが使われているため特に問題はありません。
しかし、質の悪いキャットフードには、粗悪な素材が多く使われているものもあるのです。
たとえば、猫の餌に使われることが多い家禽ミール。
家禽ミールには、4Dミートが使われることが多いのですが、4Dミートは本来なら処分されるレベルのお肉で、人間が食べてはいけません。
人間が食べると、細菌が体内に入り体調不良の原因になる恐れもあります。
添加物が入っているキャットフードも多いから
キャットフードのなかには、添加物が含まれている商品も非常に多いです。
人間の食品基準、食品衛生法では432種類の添加物を規制しています。
しかし、ペットフード安全法では、たったの4種類しか規制されていません。
つまり、人間の食材では危険なため使われていない添加物も、キャットフードには使われているということです。
当然、そういった添加物は人間の体に悪影響を及ぼします。
餌によっては、発ガン物質となる添加物も含まれていることがあるので、とても危険なのです。
もちろん、人間だけではなく、猫にとっても添加物は不要なもの。
キャットフードを購入する際は、無添加のものか、天然由来のものを選びましょう。
人間と猫では必要な栄養が違うから
そもそも、人間と猫では必要な栄養素が異なるため、人間が猫の餌を食べ続けると栄養不足になります。
人間がもっとも必要な栄養素が炭水化物なのに対して、猫はタンパク質となっており、逆に炭水化物はあまり必要としません。
猫の餌は、タンパク質中心で、炭水化物がほとんど使われていないため、人間が食べても必要な栄養素を十分に摂取することができないのです。
美味しくないから
基本的に、猫の餌は人間の味覚に合いません。
なぜなら、猫用の餌は塩分控えめの味付けになっているからです。
猫は体質上、腎臓に負担がかかりやすい動物なので、キャットフードも基本的に塩分少なめの薄味となっているのです。
また、猫は「甘味」や「塩味」といった味覚がわかりません。
そのため、甘い味付けやしょっぱい味付けというものが、キャットフードではほとんどされていないのです。
「猫の餌食べちゃった…どうしよう」
確かに猫用の餌は、食べられない、食べないほうがいいと言いましたが、少量であれば問題ありません。
体に悪影響を及ぼすのは、あくまでもキャットフードを食べ過ぎた場合です。
なので、味見程度であればそこまで心配する必要はありません。
しかし、必ずしも安心というわけではなく、もしキャットフードを食べたことで体に異常がでた、少し体調が悪いなと感じたらすぐに病院で診てもらうようにしましょう。
まとめ
今回紹介したように、猫のキャットフードは人間用には作られていません。
- 粗悪な素材が使われているキャットフードもあるから
- 添加物が入っているキャットフードも多いから
- 人間と猫では必要な栄養が違うから
- 美味しくないから
愛猫の安全確認のためキャットフードを味見したくなる気持ちもわかりますが、人間の体にいいものではないので、食べないようにしましょう。
基本的に、正しいキャットフードを選んでいれば、人間が味見しなくても猫にとっては安全です。
人間が食べられるかどうかではなく、猫に必要な栄養素が含まれているか、いらない成分が入っていないかで、猫の餌を選ぶようにしましょう。
もし、正しいキャットフードの選び方がわからないのなら、下記の記事を参考にしてくださいね!