ナナと同じように、猫がストレスで吐くから悩んでいるという人も少なくないでしょう。
結論を最初に言うと、猫のストレスになる原因は主に、
- 環境の変化
- 猫や人間の行動や相性
- 騒音
などです!
そのため、その原因を取り除けばストレスは解消され、吐くことが無くなります。
今回の記事では、ストレスの原因や解決策についてさらに詳しく説明していきますね!
猫のストレスが溜まる理由
猫はとてもデリケートな動物です。そのため、些細なことでもすぐストレスになります。どういった行動が、猫にとってストレスになっているのか紹介しますね!
猫同士の相性が悪い
猫同士の相性の悪さがストレスの原因になることはよくあります。
猫はもともと、単独で生活していた動物です。そのため、他の猫と仲良くするのが得意ではありません。ただでさえ単独行動を好むのに、もし相性が悪い猫と一緒になったらさらにストレスが増加し、吐く原因になってしまいます。
また、自分より体が大きな動物や鳴き声が大きい動物にも、ストレスを感じることがあります。もし、犬や猫を新しく飼う場合は、できるだけすでに飼っている猫との相性を確かめてから飼うようにしましょう。
引っ越し・部屋の模様替え
引っ越しや部屋の模様替えも、ストレスの一因です。猫は環境の変化にものすごくストレスを感じます。理由として、猫にはお気に入りの場所を作る傾向があり、その場所が無くなる、配置が変わることをすごく嫌うからです。
また、引っ越しや模様替えは荷物を運ぶ作業が発生します。人が動き回ることも猫にとってはストレスになるし、遠方に引っ越す場合、車での移動ですらストレスに感じます。
新しい環境に慣れるまでは、少し時間がかかりますので、その間はそっとしておいてあげましょう!
病院
人間と同じように、猫にとっても病院は好きな場所ではありません。知らない人に体を触られたり、痛い思いをしたりするからです。また、知らない空間、知らない動物がいるなどもストレスの要因となります。
とはいっても、病院に行かないわけにはいかないので、できるだけ同じ病院に通う(定期的に病院を変えると猫が慣れないため)、ずっと待合室で待つのではなく、時折外に出て気分を紛らわさせてあげるなど工夫するようにしましょう!
トイレ・ケージが汚い
猫はキレイ好きな動物です。そのため、トイレやケージが少し汚れているだけでもストレスになってしまいます。
よく猫が排出をする前にトイレの砂を念入りに慣らしているのを見たことありませんか?あれは自分がトイレをしやすいよう、ベストなポジションを作っているんですよ。それほど、トイレとは猫にとって真剣なものなのです!
また、ご飯を食べる場所がトイレから近くても嫌がります。そのため、ご飯の場所やトイレの位置、衛生面には常に気をつける必要があるのです。
来客
飼い主以外の人にストレスを感じる猫は非常に多いです。そのため、家に知らない人が来ると、自分のテリトリーに逃げてしまい出てこなくなることもあります。
また、猫は知らない人に触られるのも嫌がります。猫が可愛いからといって、いきなり抱っこさせたり、触らせたりせず、慣れるまで静かに見守ってもらいましょう。
大きな音
猫は聴覚が非常に発達しているため、音にとても敏感です。そのため、大きな音は猫にとってストレスになります。例えば、赤ちゃんの泣き声や子供の大きな声、工事の騒音、突然の物音などです。
また、大きな音は猫の行動を制限する恐れもあります。わかりやすく説明すると、ご飯を食べている時に突然大きな音がしたら、猫は「この場所でご飯を食べると怖い思いをする」と思ってしまい、いつもの場所でもご飯を食べなくなってしまうことがあります。
猫のストレスを見抜くポイント
猫のストレスを見抜くには、吐く以外にも色々あります。猫のどういった行動がストレスが溜まっている状態なのか、わかりやすく紹介しますね!
食欲が減る
猫が突然ご飯を食べなくなったり、食欲が減ってきたりしたら、ストレスを疑いましょう。
とはいえ、猫は自分が食べたい時にご飯を食べる動物です。ご飯を残す、またはいつもの時間に食べない場合でも、ストレスが原因ではなく猫の気分的な問題の可能性もあります。
なので、ご飯をまったく食べないのか、それとも時間はかかるけどちゃんと食べてはいるのかチェックしてみましょう。
もし、食べない時間が24時間続くようなら、病気の可能性があります。その場合は、すぐに動物病院へ行くようにしてください。
トイレ以外で排泄
トイレ以外で排出をするようになったら、トイレがストレスの原因になっている可能性があります。理由としては、トイレが汚い、トイレが狭い、設置場所が気に入らないなど様々です。
また、多頭飼いの場合だと、自分以外の猫が使っているトイレを一緒に使いたがらない猫もいます。
トイレ以外で排泄するようになっても、トイレを綺麗に掃除したら、またトイレで排泄するようになるので安心してください。
頻繁に鳴く
猫がウロウロして落ち着かない、怒ったような声で頻繁に鳴くのもストレスが溜まっているときによくする行動です。そのときは、トイレに排泄物がないか、ケージは汚れていないかチェックしてみましょう。
鳴く以外にも、尻尾を大きく左右に振っている状態もストレスが溜まっている証拠です。
狭い場所に隠れる
猫が狭い場所に隠れて出てこないのもストレスによるものです。
住む環境が変わったり、知らない人が家にいたりすると、猫はよく隠れます。その場合、無理に引っ張り出さず静かに見守ってあげましょう。
環境や人に慣れてきたら、猫の方から出てくるはずです。
猫がストレスで吐く場合の対策
今回紹介したように、ストレスの主な原因は、「音」「自分以外の動物の動き」「環境の変化」などです。そのため、猫にストレスを与えない対策としては、その主な原因を取り除いていく必要があります。
環境の変化や衛生面が原因の場合
環境が変化する場合(引っ越しや模様替えなど)、家具を新しい物に変える人も少なくないでしょう。その際、できるだけ猫が使っているものは変えないようにしてあげてください。
今まで使っていたケージやトイレ、ベッド、食器などを一度にすべて変えると、猫が不安に感じてしまいます。どうしても新しいものに変えたい場合は、一度にすべてではなく、徐々に変えていくことが大切です。
また、トイレやケージ内は常に清潔な状態を保つようにしてください。理想としては、トイレのシーツは1週間に1回、トイレの砂は月に1回は変えるようにしましょう。さらにトイレの設置数も重要で、猫の数プラス1が理想です。
騒音が原因の場合
出来るだけ猫の近くで大きな音を立てないようにすることが大切です。もし、赤ちゃんや子供がいるのならできるだけ近づけない、工事の騒音がするのなら家の中で騒音がしない場所を探して猫のケージを移してあげるようにしましょう。
どうしても音が聞こえるのなら、ケージに毛布などをかけて音を少しでも遮断するようにしてください。
他の猫や人が原因の場合
今いる猫とは別に、新しい猫を飼うのなら、はじめは別々の部屋で生活させましょう。最初のうちは、少しの時間だけ会わせて徐々に慣れさせていくことが大切です。ある程度慣れてきたら、同じ部屋で生活させても問題ありません。
また、新しく来た猫ばかりに構っていると、先に暮らしている猫は「構ってもらえない」と感じストレスになります。そうならないためにも、両方の猫に愛情を持って接してください。
人の場合は、慣れるまで無理に猫に触らず静かに見守っておきましょう。慣れてくると猫の方から興味本位で近づいてきます。
ストレスの原因を取り除いても吐く場合は病院へ
ストレスの原因をすべて取り除いても吐くのなら、ストレスではなく他の理由が考えられます。
猫は体内に溜まった毛玉を排出するためよく吐きます。ですが、吐いた後元気が無い、嘔吐物に血が混じっているなどの場合は、病気の可能性が高いです。
猫の体調に少しでも異変を感じたら、すぐに動物病院へ行くようにしてください。
まとめ
猫がストレスで吐くようになったら、原因を突き止め取り除いてあげましょう。
- 猫同士の相性が悪い
- トイレやケージが汚い
- 大きな音
- 病院
- 来客
- 引っ越しや部屋の模様替え
ストレスを溜めていくと吐くだけではなく、最悪の場合病気になる恐れもあります。
できるだけ早めに原因を突き止め、猫が住みやすい環境を作るようにしてください。
もし色々対処しても吐くのがおさまらない場合は、獣医さんに相談するのをおすすめします!