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去勢・避妊後の猫に間違ったキャットフードを与えると肥満になる確率が高くなります。肥満になると様々な病気にかかる恐れがあるため、キャットフード選びはとても大切なのです!
とはいえ、多くの人が
「何で間違ったキャットフードで太るの?」
「どうやって選んだらいいの?」
「おすすめのキャットフードは?」
といった疑問を持っているでしょう。
そこで今回は、去勢・避妊後のキャットフードの選び方や、おすすめのキャットフードを3つ紹介します!
具体的には、
- 去勢・避妊後に起こる体の変化
- 手術後のキャットフードの与え方
- キャットフードを切り替えない場合のリスク
- キャットフードの選び方
- おすすめのキャットフード3選
を順番に説明していきますね!
手術後の猫はとてもデリケートな体質になるため、しっかりとした知識をもって食事管理をする必要があります。 ぜひ最後までチェックしてください。
目次
去勢・避妊後に起こる体の変化
去勢・避妊を行った猫は、手術の影響で体質が変化します。具体的にどう変化するのかというと、ホルモンバランスが変わるため食欲は増えます が、代謝の低下により消費エネルギーは減少してしまうのです。
どれくらい食欲 が増えるのかというと、雄猫で1.3倍ほど、雌猫で1.2倍ほども増加。また、消費エネルギーは14%も低下すると言われています。そのため、去勢・避妊後の猫は、とても太りやすい体質になるのです。
さらに術後は体質の変化やストレスにより、キャットフードの好みが変わることもあります。
術後は体の変化や好みに合わせるため、キャットフードの種類もこれまで通りではなく、変える必要があるのです。
手術後のキャットフードの与え方
手術後は、キャットフードの与え方についてもいくつか注意点があります。猫の体調に関わってくる問題なので、しっかり覚えておきましょう!
すぐにキャットフードを与えてはいけない
手術後は、すぐにキャットフードを与えるのではなく、獣医さんの指示にしたがってください。
理由としては、麻酔が残った状態でご飯を与えると、吐いたり、体調不良になったりするためです。たとえ猫が元気におねだりしてきても、獣医さんが指示した時間までは絶対に与えないでくださいね!
また、手術後最初のご飯は安心させるためにも、今までと同じキャットフードを与えましょう。違うフードだとストレスや警戒心から食べない恐れがあるためです。
手術後は摂取カロリーを減らす
先ほども少し触れましたが、去勢・避妊後の猫は手術前に比べて消費エネルギーが低下するため、肥満になりやすい体質です。そのため、摂取カロリーを減らさないと、あっという間に太ってしまいます。
これまでと同じキャットフードを与えるなら、ご飯の量を10% ほど減らすようにしてください。去勢・避妊後食欲は増えますが、 ご飯の量を10%減らしても、猫に必要なエネルギー摂取量はクリアできますので、特に問題はありません。
もし、去勢・避妊猫用のキャットフードに切り替える場合は、パッケージに記載されている量を与えるようにしましょう。なお、去勢・避妊猫用のキャットフードに切り替えるのは、1ヵ月後からが望ましいです。手術後は体の回復のため通常より多くの栄養が必要となります。去勢・避妊猫用は肥満予防のため低カロリーのものが多く、回復に必要な栄養が十分に摂取できない恐れがあるからです。
子猫の場合は無理に低カロリーにしない
気をつけたいのが、子猫の時期に去勢・避妊をした場合です。子猫は成長期のため高カロリーのご飯が必要になります。そのため、カロリーが低くされている去勢・避妊猫用のキャットフードに変えてしまうと、必要な栄養量を摂取できずに栄養不足や健康的な体づくりの妨げになる恐れがあるのです。
子猫の場合は、子猫用のドライフードをいつもより10%ほど減らして与えるようにしてください。もし、それでも太ってくるようなら、その時に去勢・避妊用のキャットフードに変えるようにしましょう。
成猫になったら、成猫用のドライフードに切り替える、または体質を見ながら去勢・避妊用のキャットフードを与えるようにしてください。
与える回数
手術後は、ストレスや傷の影響により食欲が低下することがあります。その場合は、1日のフード量は変えずに、食事の回数を増やすようにしてください。
しばらくして食欲が戻ってきたら、これまで通りの回数に戻すとよいでしょう!もし、24時間経ってもご飯をまったく食べないようなら病気の可能性もあるため、急いで獣医さんに相談するようにしてください。
キャットフードを切り替えない場合のリスク
キャットフードを去勢・避妊用に切り替えなかったり、食事の量を調節しなかったりした場合、病気にかかるリスクが高くなります。
理由としては、肥満になるためです。肥満になると下記のような病気にかかる可能性がでてきます。
- 心臓病
- 尿路結石
- 関節炎
- 高血圧
- 糖尿病
去勢や避妊は、前立腺の病気や子宮の病気といったリスクを減らせるため、長生きできる可能性がグンと上がります。 せっかく手術したのに 、肥満になって別の病気にかかっては意味がありません。
キャットフードの切り替えは、猫の長生きのためにもしっかり行うようにしましょう!
去勢・避妊後の猫にあったキャットフードの選び方
去勢・避妊用のキャットフードがおすすめ
去勢・避妊用のキャットフードは、去勢・避妊後の猫に必要な栄養バランスになっているため、術後の猫には一番適しています。
去勢・避妊用のキャットフード以外は、カロリーや脂質が多く、肥満になりやすいです。ご飯の量を減らすことで対応もできますが、意外と調整が難しく、分量を間違えると逆に栄養不足になるといったリスクもあります。
その点、去勢・避妊用のキャットフードは、パッケージの記載分量を与えれば問題ないので、猫の体重管理がしやすいというメリットがあります。また、高品質なのに低カロリーという点も魅力の一つです!
低脂肪や低カロリーを選ばない
太りやすい体質になったからといって、安易に低脂肪や低カロリーのフードを選ばないようにしましょう。低脂肪や低カロリーのフードは腹持ちが悪く、すぐにお腹が空いてしまいます。そのため、飼い主にご飯をおねだりして、結果与える量が増え肥満になってしまうのです。
去勢・避妊用のキャットフードは低カロリーですが、高品質の素材や食物繊維がバランスよく含まれているため、お腹が空きにくいご飯となっています。
食物繊維がバランスよく含まれたフードを選ぶ
食物繊維は満腹感を持続させるため、去勢・避妊後の猫にはぴったりの栄養素です。一口に食物繊維といっても2種類存在していて、「不溶性食物繊維」は満腹感を与える栄養素。「水溶性食物繊維」は満腹感を維持する栄養素となっており、両方をバランス良く摂取することがとても大切です。
去勢・避妊した猫のキャットフードを選ぶ際は、この2種類の食物繊維がバランス良く含まれているものを選びましょう!
去勢・避妊後の猫におすすめのキャットフード3選
先ほど紹介したキャットフードの選び方をもとに、私が去勢・避妊後の猫におすすめのキャットフードを3つ紹介しますね!
ニュートロ ナチュラルチョイス 避妊・去勢猫用 アダルト 白身魚
特徴
- 高品質で低カロリーの白身魚を使用
- カロリー・脂質が控えめになっている
- バランスの良い食物繊維を組み合わせることで消化をサポートしてくれる
価格 | 2,800円/2kg(税込) |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | 白身魚 |
成分 | タンパク質:33.0%以上 脂質:14.0%以上 粗繊維:7.0%以下 灰分:10.5%以下 水分:10.0%以下 カロリー:370kcal(100gあたり) |
ピュリナ ワン 避妊・去勢した猫の体重ケア
特徴
- 天然の食物繊維を使用し腸の健康をサポート
- 分包タイプで長期保存が可能
- ミネラルバランスを調整して尿路の健康をサポート
価格 | 1,543円/2.2kg(税込) |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | ターキー |
成分 | タンパク質:38.0%以上 脂質:8.5%以上 粗繊維:5.5%以下 灰分:9%以下 水分:12%以下 カロリー:330kcal(100gあたり) |
ロイヤルカナン 適正体重の維持が難しい成猫用
特徴
- 食物繊維が豊富で満腹感を維持
- L-カルニチン配合で健康的な脂肪代謝をサポート
- バランスの良い脂肪含有量
価格 | 3,200円/2kg(税込) |
原産国 | フランス |
主要原料 | 鶏・七面鳥 |
成分 | タンパク質:32.0%以上 脂質:10.0%以上 粗繊維:10.2%以下 灰分:8.6%以下 水分:6.5%以下 カロリー:349kcal(100gあたり) |
まとめ
去勢・避妊を行ったあとは、猫の体質が変わるためキャットフード選びはとても重要です。
- 去勢・避妊後は代謝が低下するため太りやすくなる
- 去勢・避妊用のキャットフードがおすすめ
- 安易に低脂肪・低下カロリーのフードを選ばない
- 食物繊維がバランスよく含まれたフードを選ぶ
去勢・避妊後の猫は、これまでと違うフードの与え方となるため、しっかりと猫の体重や体調を管理する必要があります。曖昧に管理しているとあっという間に肥満になり、病気になってしまうかも…。
もし去勢・避妊用のキャットフードに変えても太っていくようなら、一度獣医さんに相談するとよいでしょう。