「下部尿路のキャットフードってどれがおすすめなんだろう?飼っている猫が下部尿路疾患になってしまって…」
下部尿路疾患の猫には、与えるキャットフードの成分がとても重要です。
与える餌を間違えてしまうと、病気をさらに悪化させてしまいます。
結論から言うと、下部尿路の猫におすすめのフードは、
- ロイヤルカナン pHコントロール0
- ロイヤルカナン pHコントロール オルファクトリー
- ヒルズのプリスクリプション・ダイエット c/dマルチケア コンフォート
です。
どれも療法食となっているので、与える前に必ず獣医さんに相談してくださいね!
ひとつ覚えておいてほしいのが、下部尿路疾患はたとえ治ったとしても、再発のリスクが非常に高いということです。
そのため、キャットフード選びも大切ですが、病気の原因を知って予防することがとても重要になります。
今回の記事では、おすすめのキャットフードに加えて、下部尿路疾患になる原因や再発させないポイントを紹介します。
猫の下部尿路疾患とは
下部尿路とは、膀胱から尿道までのことをさします。
下部尿路疾患は、下部尿路に起こる病気の総称です。FLUTD(Feline Lower Urinary Tract Disease)とも呼ばれます。
代表的な病気には、
- 膀胱炎
- 尿結石
- 尿道閉塞
などがあります。
病気が進行すると尿道が詰まって尿が出なくなり、急性腎不全から尿毒症を発症して、最悪の場合死に至ることがあるのです。
下部尿路疾患になると、以下のような症状が見られます。
- 尿が出にくい
- 排出時に痛みが伴う
- 尿に血が混じる
- 頻尿
- 食欲の低下
治療法は、症状によって異なります。
基本的には、抗生剤の投与や食事療法、結石を取り出す手術などが行われます。
放っておくと命に関わるので、治療中または再発防止のためには下部尿路疾患の猫に合った適切なキャットフードを選ぶことが重要です。
下部尿路疾患の猫に適切なキャットフードは療法食
キャットフードには、総合栄養食や療法食など色々な種類があります。
すでに下部尿路疾患にかかっているのなら、総合栄養食ではなく、療法食が必要です。
総合栄養食は、あくまでも予防のためのキャットフード。
それに比べて、療法食は病気を治療するためのご飯です。
病気に効果がある成分を増やして、悪化する成分を減らしてくれます。
総合栄養食だと、病気に適切な配分にはなっていないため、逆に症状を悪化させる原因にもなるのです。
予防程度なら総合栄養食でも問題ありませんが、すでに病気にかかっているのなら療法食を与えましょう。
ただし、療法食は自分の判断で与えてはいけません。
必ず獣医さんに相談して与えるようにしましょう!
下部尿路疾患の猫におすすめのキャットフード3つ
一口に療法食といっても種類はたくさんあります。
そのため、どれを選んだらいいのか迷う人も多いでしょう。
そこで、色々な療法食を調べて得た情報をもとに、私が厳選した3つのおすすめ療法食を紹介しますね!
ロイヤルカナン pHコントロール0
【特徴】
- ロイヤルカナンphコントロールシリーズのなかでも効果が強め
- 即効性はあるが、予防としては与えないでください
価格 | 6,500円/2kg(税込) |
原産国 | フランス |
主要原料 | 米 |
成分 | タンパク質:32.5%以上 脂質:13.0%以上 粗繊維:3.8%以下 灰分:10.3%以下 水分:6.5%以下 カロリー:386kcal(100gあたり) |
ロイヤルカナン pHコントロール オルファクトリー
【特徴】
- 下部尿路疾患の予防としても与えられる
- カロリーがおさえられているので肥満対策にもなる
価格 | 4,450円/2kg(税込) |
原産国 | フランス |
主要原料 | 魚肉 |
成分 | タンパク質:30.0%以上 脂質:9.0%以上 粗繊維:8.8%以下 灰分:9.8%以下 水分:6.5%以下 カロリー:347kcal(100gあたり) |
ヒルズのプリスクリプション・ダイエット c/dマルチケア コンフォート
【特徴】
- ストレスを緩和する効果がある
- 塩分が控えめなので長期的に与えられる
価格 | 3,817円/2kg(税込) |
原産国 | チェコ |
主要原料 | 米 |
成分 | タンパク質:30.0%以上 脂質:13.0%以上 粗繊維:2.0%以下 灰分:7.0%以下 水分:9.0%以下 カロリー:387kcal(100gあたり) |
下部尿路疾患は再発しやすい
早めに病気を見つけ、治療を行い改善したとしても、安心してはいけません。
なぜなら、下部尿路疾患はとても再発しやすい病気だからです。
せっかく治っても、いつものキャットフードや生活習慣に戻しては、またすぐ病気になってしまいます。
再発させないためにも、下部尿路疾患になる原因を理解して、病気になる原因を作らないように日頃から猫の体調管理をしっかりすることが大切なのです。
下部尿路疾患の原因
下部尿路疾患の主な原因としては、
- 水分不足
- ストレス
- トイレの我慢
- 肥満
などがあります。
このなかでも一番の原因は水分不足です。
猫は尿が濃くなりやすい体質を持っています。
そんな体質なのに、さらに水を飲まないとなると、尿がもっと濃くなり結石になってしまいます。
もちろん、トイレの我慢も同様に、尿が濃くなってしまうのでよくありません。
そのほかにも、ストレスや肥満も下部尿路疾患の原因とされています。
下部尿路疾患を再発させないポイント
下部尿路サポートのキャットフードを選ぶ
もっともおすすめなのは、病気のときに与えていた療法食をそのまま利用することです。
療法食は、病気の予防としても効果があるので、獣医さんに相談して問題なければ与えても大丈夫です。
どうしても療法食が無理なら、下部尿路用の総合栄養食を与えましょう。
キャットフードを選ぶ際は、尿結石の原因となるミネラルがおさえられたフードを選んでください。
猫の年齢によって尿結石の原因となる成分が異なる
尿結石の原因となるミネラルには、マグネシウムとカルシウムがあります。
若い猫(1〜6歳)ならマグネシウムが結石の原因になるので、マグネシウム控えめのキャットフードを選んでください。
高齢猫(7歳以上)の場合は、カルシウムが原因となるので、カルシウム控えめのフードを選ぶ必要があります。
水をしっかり飲ませる
下部尿路疾患の一番の原因は、水分を摂取しないことです。
そのため、水はこまめに飲ませるようにしてください。
ちなみに、下記の記事で水を飲まない猫の対処法を記載しているので、チェックしてみてください!🥤
ストレスを与えない
ストレスも下部尿路疾患の原因です。
猫はデリケートな動物なので、すぐにストレスを溜め込んでしまいます。
ストレスの原因としては、
- ケージが汚い
- なれない環境
- 知らない人がいる
- 突然大きな音をたてる
などがあります。
なるべく、猫がストレスを感じないようにしてあげましょう。
トイレを我慢させない
トイレを我慢すると尿が濃くなってしまうので、下部尿路疾患の原因になります。
猫がトイレを我慢する理由は、主に衛生面があげられます。
猫はキレイ好きなので、トイレが汚れていると排尿をしたがりません。
そのため、こまめにトイレ掃除をする必要があります。
定期的に猫砂やトイレシーツを交換し、週に1度はトイレ容器を洗ってあげましょう。
肥満にさせない
肥満になると動かなくなるため、水分を摂取しなくなります。
その結果、体内の水分が不足して尿が濃くなってしまうのです。
肥満は、下部尿路疾患以外の病気につながる恐れもあります。
病気にならないためにも、できるだけ肥満を改善するようにしましょう。
1日15分~20分程度の運動で問題ないので、毎日遊んであげてください。
おやつを与えすぎない
せっかく療法食や下部尿路用のキャットフードを与えても、おやつを与えすぎては意味がありません。
おやつの与えすぎは、栄養バランスを崩してしまいます。
栄養バランスが崩れると、せっかく改善した下部尿路疾患が再発する恐れもあるのです。
おやつを与えるなとは言いませんが、与えすぎないように気をつけましょう。
また、おやつによって含まれている成分が異なるので、与える場合はまず獣医さんに相談するようにしましょう。
下部尿路疾患のサインがでていたら動物病院へ
先ほども少し触れましたが、下部尿路疾患は非常に再発率が高い怖い病気です。
そのため、再発させないように予防しても、病気になる恐れがあります。
- トイレの回数が増えた
- トイレにいる時間が長い
- トイレの場所以外で排尿する
- 尿に血が混じっている
- 尿が白っぽく濁る
- トイレ中に鳴く
上記のような症状が見られたら、下部尿路疾患のサインです。
なるべく早めに動物病院で診てもらうようにしましょう!
下部尿路に適したキャットフードを与えて病気から守りましょう!
下部尿路疾患は悪化すると死に繋がることがあるので、キャットフード選びは重要です。
- ロイヤルカナン pHコントロール0
- ロイヤルカナン pHコントロール オルファクトリー
- ヒルズのプリスクリプション・ダイエット c/dマルチケア コンフォート
下部尿路疾患になっているのなら、療法食が必要となります。
今回紹介した療法食を参考にして、猫に合ったキャットフードを選んであげてください。
改善しても安心せず、再発させないように飼い主さんがしっかり愛猫の体調管理をしてあげてくださいね。