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毛玉ケアのキャットフードの中には、猫にとってもっとも必要なタンパク質を第一原料としていないフードもあるため、間違ったものを選ぶと肥満になる可能性があります。
とはいえ、多くの人が
「毛玉ケアのキャットフードはどうやって選べばいいの?」
「どのキャットフードがおすすめなの?」
といった疑問を持つでしょう。
そこで今回は、毛玉ケア用のキャットフードの選び方とおすすめフードを3つ紹介しますね!
具体的には、
- 吐く回数が毎日でなければ問題ない
- おすすめの毛玉対策
- 毛玉を吐き出せない場合のリスク
- 毛玉ケアのキャットフードの選び方
- おすすめのキャットフード3選
を順番に紹介します。
吐く回数が毎日でなければ問題ない
猫は体内に溜まった毛玉を体外に排出するため、よく吐きます。なので、 毎日吐くような状態でなければ特に気にしなくても問題ありません。
そもそも猫の食道は横紋筋(おうもんきん)で作られているため、人と違って食べたものを簡単に吐き出すことができます。そのため、ご飯を急いで食べたり、食後に激しく運動したりする だけでも吐いてしまうのです。
また、猫の習性であるグルーミングは、舌で毛を絡みとって飲み込んでしまいます。そうなると必然的に体内に毛玉が溜まってしまうので、吐く回数も自然と増えていくのです。
このように、猫の吐く行為自体は珍しいものではないため、吐いた後食欲がない、便秘気味、毛玉症の症状がなければ、毛玉ケアのキャットフードに切り替えなくても特に問題はありません。
おすすめの毛玉対策
猫が毛玉を上手に排出できないのなら、飼い主がサポートする必要があります。毛玉対策におすすめの方法を3つ紹介しますね!
毛玉ケア用のキャットフードにする
簡単にできる対策として、毛玉ケア用のキャットフードに切り替えることです。
キャットフードの種類には、毛玉ケア用のフードも存在します。普通のキャットフードに比べて食物繊維が豊富に含まれているのが特徴です。そのため、腸の動きが良くなり、飲み込んだ毛玉をスムーズに便として排出してくれます。
こまめにブラッシングをする
こまめにブラッシングを行い、飲み込む毛の量を減らすのもおすすめです。
猫は毛が抜けやすい体質のうえに、グルーミングを行う習性ももっています。そのため、体内に毛が入ることが多くなります。ブラッシングを定期的に行っておけば、抜け毛を減らせるので、飲み込む毛の量も自然と少なくなるのです。
猫の種類によっても理想のブラッシング回数は異なります。長毛種ですと、毛が抜けやすいため毎日ブラッシングをしたほうがよいでしょう。短毛種であれば、長毛種に比べてそこまで抜け毛は酷くないので、2〜3日に1回程度のブラッシングで問題ありません。
ですが、猫には春と秋に換毛期がおとずれます。換毛期になると毛の抜ける量が多くなるので、長毛種であれば毎日数回、短毛種も毎日ブラッシングを行ったほうがよいでしょう。
また、ブラッシングには毛玉対策以外にも、ノミやダニ、臭いや皮膚トラブルを事前に防ぐといったメリットもあるのでおすすめです!
猫草やオリーブオイルを与える
猫草は、チクチクした葉で胃を刺激し、飲み込んだ毛玉を吐き出させる効果があります。さらに、繊維質も摂れるため排便を促す効果も得られ、無理なく毛玉を排出することができるのです。猫草の相場は200円〜600円ほどで、ペットショップや通販などから簡単に手に入れることができます。
他には、オリーブオイルもおすすめ!
オリーブオイルは、大腸内の潤滑油の効果があり便の排出をスムーズにします。小さじ1杯程度舐めさせるだけでいいので、ぜひ試してみてください。
毛玉を吐き出せない場合のリスク
毛を吐き出すのが下手な猫の中には、 毛玉が出てくるまで何度も吐き続ける猫もいます。何度も吐くと胃液も一緒に吐き出すため、猫の体液がなくなってしまいます。そうなると食べたご飯を体が上手に吸収できず、必要な栄養素を十分に摂取できなくなってしまう のです。
また、胃の中で溜まった毛は毛玉となり、胃腸の働きを鈍くします。胃腸の働きが鈍くなると、便通が悪くなったり、食欲がなくなったりする場合も…。ご飯を食べなくなると栄養不足で痩せ細り、病気のリスクも高くなります。
毛玉ケアのキャットフードの選び方
毛玉ケア用として製造されているフードの方が、食物繊維をバランス良く含んでいるのでおすすめです。
毛玉ケア専用のキャットフードの中には、パッケージに「毛玉トータルケア」や「ヘアボールケア」といった記載がありますが、どちらも同じ毛玉ケア用のフードです。
食物繊維がバランス良く含まれているフードを選ぶ
食物繊維は、腸の健康をサポートする役割があるため、便や毛玉の排出をスムーズにしてくれます。
食物繊維には「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」があり、どちらも猫にとって必要な 栄養素なのでバランス良く含まれているフードがおすすめです。不溶性食物繊維は水に溶けにくい繊維のため、摂取量が多いと便秘になる恐れがあります。したがって、2種類のバランスがとても大切になってくるのです。
第一原料はタンパク質のものを選ぶ
猫は完全な肉食動物のため、動物性タンパク質が体に一番必要です。穀物といった肉や魚以外の素材が第一原料となっていると、肥満の原因になります。
食物繊維の多くは穀物に含まれているため、毛玉ケア用のキャットフードには第一原料に穀物が使用されているものも多いです。
キャットフードを購入する場合は、パッケージに記載されている成分表をしっかり確認するようにしましょう!
天然オリゴ糖が含まれているものを選ぶ
天然オリゴ糖は腸内の健康をサポートし、健康的でかつ便の臭いを軽減する効果がある成分です。
毛玉ケア用のキャットフードは食物繊維が豊富なため、どうしても便の回数が多くなってしまいます。そのため、「臭いが気になる…」と悩む人も少なくありません。部屋に嫌な臭いを充満させたくないのなら、天然オリゴ糖が含まれているキャットフードを試してみてください!
毛玉ケアのおすすめのキャットフード3選
キャットフードの中には、パッケージに毛玉ケア用と記載がないものでも、毛玉対策に適したフードもあります。初めて購入する人にはわかりにくいため、私がおすすめの毛玉用キャットフードを3つ紹介しますね!
ニュートロ ナチュラルチョイス 毛玉トータルケア アダルト チキン
特徴
- 水溶性食物繊維を豊富に含むオオバコ種皮を配合
- 第一原料には高品質のチキンを使用
- プロバイオティクスが含まれた素材を使用、善玉菌を増やし腸の健康をサポート
価格 | 2,866円/2kg(税込) |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | チキン |
成分 | タンパク質:33.0%以上 脂質:16.0%以上 粗繊維:6.5%以下 灰分:10.5%以下 水分:10.0%以下 カロリー:365kcal(100gあたり) |
ロイヤルカナン ヘアボールケア
特徴
- 不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランス良く配合
- ミネラルバランスを調整し、尿路の健康をサポート
- 消化率90%以上の超高消化性タンパク質を使用
価格 | 2,950円/2kg(税込) |
原産国 | フランス |
主要原料 | 鶏・七面鳥 |
成分 | タンパク質:32.0%以上 脂質:13.0%以上 粗繊維:7.9%以下 灰分:7.6%以下 水分:6.5%以下 カロリー:376kcal(100gあたり) |
ピュリナ ワン 室内飼い猫用
特徴
- 天然の食物繊維を配合
- 天然オリゴ糖が便の臭いを軽減
- 低カロリーの新鮮なターキーを使用
価格 | 1,323円/2.2kg(税込) |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | ターキー |
成分 | タンパク質:40.0%以上 脂質:13.0%以上 粗繊維:6.0%以下 灰分:9.0%以下 水分:12.0%以下 カロリー:360kcal(100gあたり) |
まとめ
猫が毛玉を上手に吐き出せない場合、毛玉ケア用のキャットフードを与えて、体に負担をかけずに排出するのがおすすめです。
- 食物繊維がバランス良く含まれているフードを選ぶ
- 第一原料はタンパク質のものを選ぶ
- 天然オリゴ糖が含まれているものを選ぶ
- 猫草やオリーブオイルも効果的
毛玉ケア用のキャットフードに変えるだけでも、だいぶ吐く回数を減らすことができます。
また、最近の毛玉ケア用キャットフードは、便の臭いも軽減できるのでとてもおすすめです。
もし、毛玉ケア用のキャットフードに切り替えても吐く回数が減らないのなら、別の原因の可能性があるため、早めに獣医さんに相談するようにしてくださいね!