妊娠中・授乳中の猫に、これまでと同じキャットフードの与え方をすると、母猫や子猫が栄養不足になってしまいます。そのため、キャットフードもしっかり選ぶ必要があるのです!
とはいえ、多くの人が
「どういう基準で選んだらいいの?」
「1日にどのくらいの量や回数を与えたらいいの?」
「どのキャットフードがおすすめ?」
という疑問を持つでしょう。
そこで今回は、妊娠中・授乳中の猫に適したキャットフードの選び方やおすすめのキャットフードについて紹介します!
具体的には、
- キャットフードの選び方
- 1日に与えるキャットフードの量と回数
- おすすめのキャットフード3つ
を順番に説明していきますね!
妊娠中・授乳中の猫にいつもと同じキャットフードを与えてはダメ
妊娠中、もしくは授乳中の母猫に、これまでと同じ成猫用のキャットフードはおすすめしません。
理由として、妊娠中・授乳中の猫に必要な栄養素が、成猫とは異なるからです。
妊娠中・授乳中の猫は体調の変化が起こりやすいため、これまでと同じキャットフードを与えてしまうと体調を崩してしまいます。また、必要な摂取カロリーも成猫とは異なり増加します。
そのため、母猫にあったキャットフードを選ぶことが大切です。
妊娠中・授乳中の猫にあわせたキャットフードの選び方
妊娠中・授乳中の猫にあったキャットフードと言っても、どれを選んだらいいのか迷いますよね。
わかりやすいように、キャットフードを選ぶ基準についてまとめてみました!
総合栄養食を選ぶ
子猫や成猫、高齢猫同様に 総合栄養食のキャットフードを選びましょう。
総合栄養食は、栄養バランスに優れているため、妊娠中・授乳中の猫にもぴったりのキャットフードです。
一般食のキャットフードは、味が良く猫も好みがちですが、栄養が偏っていたり、添加物が入っていたりするため、一般食をメインに与えてしまうと母子ともに悪影響がでてしまいます。
どうしても猫が総合栄養食のキャットフードを食べない場合は、一般食のキャットフードを少し混ぜて与えてください。
味が良くなるため、食べてくれるようになるはずです。
脂質や塩分を控える
妊娠中・授乳中の猫は、高血糖や高血圧になりやすいため、脂質や塩分が多く入っているキャットフードは避けるようにしましょう。
高血糖や高血圧になってしまうと、糖尿病などの病気にかかる恐れもあります。総合栄養食でも、脂質や塩分が高いものもあるため、しっかり成分表を確認するようにしましょう!
妊娠中は一日に与える回数を増やす
キャットフードを与える回数にも気をつける必要があります。成猫なら2回に分ける形でよかったのですが、妊娠中・授乳中の猫の場合はそのままの回数で与えると、血圧が急激に高くなるリスクも…。妊娠中の猫には、3〜5回に分けて与えるようにしてください。
また、水を飲む量が少ないと血液がドロドロになり、血圧が上がる原因にもなるので、飲み水もたっぷり用意してあげてくださいね!
高タンパク質で栄養価が高いキャットフード
妊娠中・授乳中の猫は、成猫よりも高タンパク質で栄養価が高いキャットフードが理想です。なぜなら、妊娠中や授乳中は子猫にも栄養を送らないといけないからです。そのため、いつも通りのキャットフードを与えてしまうと、子猫がしっかり栄養をとることができなくなってしまいます。
実際に、成猫と妊娠中・授乳中でどれだけの栄養が必要になるのかというと、与えるご飯の量が妊娠中で通常の1.5倍〜2倍、授乳中で2倍〜4倍の栄養が必要になるのです!
こんなにも必要な栄養量が変わるなんてびっくりですよね。母猫はもちろん、子猫のためにもしっかり栄養価が高いキャットフードを選んでくださいね!
ちなみに、妊娠中・授乳中用の総合栄養食があれば問題ないのですが、無い場合は子猫用の総合栄養食でも問題ありません。
子猫用の総合栄養食は、栄養価が高く高タンパク質で高カロリーなので、妊娠中・授乳中の猫に与えても問題ない栄養バランスなんです!
妊娠中・授乳中の猫に与えるキャットフードの量と回数
妊娠中・授乳中の猫のご飯が成猫と違うことは理解できたと思いますが、実際にどれだけの量を与えたらいいのか迷いますよね?わかりやすく表にまとめて紹介します!
体重 | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg |
---|---|---|---|---|---|
妊娠中 | 45g | 60g | 75g | 90g | 100g |
授乳中 | 常に食べられる状態にしておく |
(1日あたりのg)
授乳中の猫は、いつもより多くのエネルギーが必要となります。常にご飯が食べられる状態にしておいてくださいね!ただし、与えすぎは肥満の原因にもなりますので、猫の体調をしっかり管理しておきましょう。
もし、成猫用のキャットフードをそのまま与える場合は、妊娠中で通常の1.5倍〜2倍、授乳中で2倍〜4倍の量に増やして与えてくださいね。
妊娠中・授乳中の猫におすすめのキャットフード3選
先ほど紹介した妊娠中・授乳中のキャットフードの選び方をもとに、おすすめのキャットフード3つを紹介します!
どのキャットフードを買えばいいのか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ピュリナ ワン 1歳までの子ねこ用/妊娠・授乳期の母猫用
特徴
- 40%以上の良質なタンパク質を含む新鮮で栄養満点のチキンを使用
- バランスのとれた栄養成分で、免疫力をサポート
- エサの粒が噛みやすいため、母猫でも食べやすい
価格 | 1,481円/2.2kg(税込) |
原産国 | アメリカ |
主要原料 | チキン |
成分 | タンパク質:40.0%以上 脂質:18.0%以上 粗繊維:2.5%以下 灰分:9.0%以下 水分:12.0%以下 カロリー:440kcal(100gあたり) |
ロイヤルカナン マザー&ベビーキャット
特徴
- ドコサヘキサエン酸配合で、妊娠・授乳期の子猫の脳の発達をサポート
- 超高消化性タンパク質により、消化吸収をサポート
- 超小粒でふやけているため、とても食べやすい
価格 | 2,893円/2kg(税込) |
原産国 | フランス |
主要原料 | 鶏、七面鳥 |
成分 | タンパク質:32.0%以上 脂質:23.0%以上 粗繊維:2.9%以下 灰分:8.1%以下 水分:6.5%以下 カロリー:442kcal(100gあたり) |
ファーストチョイス 子ねこ 離乳期〜1歳 妊娠後期/授乳猫 チキン
特徴
- 美味しくてヘルシーな動物性タンパク質を使用
- 妊娠中・授乳中の猫に必要なカルシウムをバランスよく配合
- リコピンやビタミンE、ビタミンC配合により免疫力をサポート
価格 | 1,102円/1.6kg(税込) |
原産国 | カナダ |
主要原料 | チキン |
成分 | タンパク質:31.0%以上 脂質:18.0%以上 粗繊維:6.0%以下 灰分:10.0%以下 水分:10.0%以下 カロリー:384kcal(100gあたり) |
まとめ
妊娠中や授乳中の母猫には、子猫のためにもしっかり栄養価が高く、バランスに優れたキャットフードを選ぶようにしましょう。
- 総合栄養食を選ぶ
- 脂質や塩分を控える
- 高タンパク質で栄養価が高いキャットフード
母猫と子猫、どちらも健康的に育てていくには、猫にあったキャットフードを選ぶことが大切です。
妊娠中・授乳中の母猫は人間と同じでとてもデリケートです。
キャットフードもしっかり選び、体調に変化がないか常にチェックするようにしてください。
しっかり管理してあげて、母猫と一緒に妊娠・授乳期間を乗り越えていきましょう。
その先には、新しい家族と楽しい生活が待っていますよ!