今回は、こんな疑問を持っている飼い主さんに、おすすめの記事です!
結論から言うと、
- 猫エイズは致死率が高い病気
- 人間やほかの動物には移らない
- 必ず発症するわけではない
となります。
実は今うちで飼っているコーンも猫エイズ持ちで、保護する前には病気に対して色々調べたり、獣医さんに聞いたりしました。
猫エイズって実はしっかり理解すれば、それほど怖がる病気ではないです。
詳しく知らない人のために、結論の部分をさらに深掘りして紹介していきます。
猫エイズとは
猫エイズという言葉を初めて聞く人も多いでしょう。
猫エイズとは、正式名称を「猫免疫不全ウイルス感染症」といい、主に猫同士の喧嘩でできる噛み傷や交尾から感染します。
色々な場面で移る可能性がありますが、主に下記の猫は感染しやすい、もしくは感染している可能性があります。
- 外で飼っている
- 家猫だが野良出身
- 多頭飼いをしている
- 猫エイズの猫と接触した
- 母親が猫エイズ持ち
- 母親が野良出身
上記に当てはまるからといって、必ずしも感染しているわけではありません。そのため、猫エイズかどうか気になる場合は、検査で確認するとよいでしょう。
猫エイズの検査は、動物病院で行うことができます。
猫エイズの症状
一口に猫エイズと言っても、症状には3段階あります。
病気の段階 | 症状 |
---|---|
1段階目:急性期 | 発熱・リンパの腫れ |
2段階目:無症状キャリア期 | 特になし |
3段階目:猫エイズ期 | 口内炎・鼻炎・結膜炎・嘔吐・下痢・肺炎・ガン |
何も症状が出ていないからといって、病気が治ったわけではありません。
どの段階なのかしっかり知ることが、猫エイズ持ちの猫を長生きさせる方法でもあります。
急性期
- 発熱
- リンパ腺の腫れ
感染から2週間~4週間ほどの潜伏期間を経て、最初のステージ「急性期」に入ります。
2カ月ほど風邪のような症状がでるため、風邪と勘違いする飼い主さんも多いです。
検査をすればすぐにわかるので、「風邪かな?」と思ったらなるべく早めに動物病院で診てもらいましょう。
無症状キャリア期
- 特になし
2段階目に入ると「無症状キャリア期」になります。
無症状キャリア期が3段階の中でも一番長い期間です。
一見すると症状が無いため、「病気が治ったのかな?」と勘違いする飼い主さんも多いのですが、そうではありません。
猫の体内で抗体ができはじめ、ウイルスが少なくなるため外見的な症状が出なくなるのです。
しかし、ウイルスが消えたわけではなく体内にはいる状態なので、免疫力が低下していくと、抗体の力が弱まりウイルスが再び活動しはじめます。
ウイルスの活動が激しくなると次のステージに移ります。
猫エイズ発症期
- 口内炎
- 鼻炎
- 結膜炎
- 嘔吐
- 下痢
- 肺炎
- ガン
最後の期間が「猫エイズ発症期」です。
この段階ではじめて猫エイズが発症したことになります。
猫エイズ発症期になると、免疫力が低下しウイルスの増殖を防げなくなります。
そのため、色々な病気にかかりやすくなるのです。
最初は口内炎や鼻炎、結膜炎を発症し、嘔吐や下痢などを繰り返します。
その結果、栄養がしっかりと体内に吸収されず痩せ細っていくのです。
症状が悪くなると、最終的には肺炎やガンなどの重い病気にかかり死に至ります。
成猫のうちは、体が強く免疫力が高いため発症する確率はそこまで高くありませんが、高齢になると免疫力が低下するので、発症の確率が高くなります。
猫エイズの治療法は無い!
そう思う飼い主さんも多いでしょう。
残念ながら、現在の医学では猫エイズに感染した猫の完治方法はありません。
唯一の手段は、猫エイズを発症させない、または遅らせることです。
若いうちに発症しないよう体力をつけさせ、なるべく免疫力の低下を防ぐようにしてください。
ただし、猫エイズのキャリアを持っているからといって、必ず発症するわけではありません。発症せずに生涯をまっとうする猫も多くいます。
猫エイズを発症させない方法
猫エイズが発症しやすい一番の理由はストレスです。
なので、ストレスを抑えることが発症させない方法でもあります。
猫はとても神経質な動物なので、少しのことでもストレスに感じてしまいます。
たとえば、突然大きな音がしたり、いきなり追いかけ回されたり、そのほかにも慣れない場所に長時間いる、知らない人がいることでもストレスを感じるのです。
また、猫はとても綺麗好きなので不衛生でもストレスに感じます。
猫のケージやトイレなどが汚いと、かなりのストレスに…。
猫の身の回りの状態は、常に清潔な状態にしておきましょう。
最低でも週に1度は、ケージの掃除やトイレの砂・シーツを交換するようにしてください。
なるべく猫の健康状態は定期的にチェックしておき、何かあればすぐ動物病院へ行きましょう。
人間や猫以外の動物への感染
猫エイズの猫を飼ううえで、一番の気がかりが人間や猫以外の動物への感染ですよね。
猫エイズは猫以外の動物に感染することはありません。
私も気になって獣医さんに相談してみたのですが、100%移ることはないそうです!
猫エイズとしっかり向き合って長生きさせましょう!
猫エイズの猫を飼うのなら、病気のことをしっかり理解する必要があります。
- 猫エイズの症状は「急性期」「無症状キャリア期」「猫エイズ期」にわかれる
- 猫エイズに感染しても発症しないケースも多い
- 人間や犬など他の動物に感染することは無い
- ストレスを与えないことが大切
猫エイズ持ちの猫を保護するのは大変かもしれませんが、それ以上に幸せがいっぱいあります。
私もコーンを保護したときは、猫エイズに対する不安でいっぱいでしたが、
今は「ほかの猫に負けないくらい幸せにしてあげるんだ!」と思っています。
猫エイズの猫があなたの前に現れたのは、ある意味運命かもしれません。
ほかの誰でも無いあなたがその猫を幸せにしてあげてください。
きっと幸せな毎日が待っているはずです!
ただし、万が一に備え貯金はしておきましょう。
エイズが発症すると病気にかかりやすくなるため、今以上にお金が必要になります。
何かあったらすぐに病院へ行くようにしてくださいね!