猫を飼っている人なら、キャットフードのパッケージに記載されている「総合栄養食」の文字を見たことがあると思います。しかし、見たことはあるけど、どういう意味か知らない人も多いのではないでしょうか。
実はこの総合栄養食は、猫の健康を維持するうえで、重要なご飯でもあります。
もし、知らずに与えてしまうと、ご飯の種類によっては栄養不足になることも!
とはいえ、多くの人が
「総合栄養食って何?」
「普通のご飯と何が違うの?」
「総合栄養食じゃないとどうなるの?」
といった疑問を持っているでしょう。
そこで今回は、猫のキャットフードに記載されている総合栄養食についてわかりやすく紹介します!
具体的には、
- 総合栄養食について
- 総合栄養食以外を与えるリスク
- 総合栄養食だから大丈夫というわけではない
を順番に説明しますね!
結論から言うと、猫には総合栄養食が必要です。総合栄養食以外のご飯を主食として与えてしまうと栄養がしっかりとれなくなってしまいます。
あなたの飼っている猫が、末長く元気でいられるように、しっかり正しい知識をつけておきましょう。
猫に大事な総合栄養食って何?
わかりやすく言うと、総合栄養食とは猫の健康維持に必要な栄養素が、すべて満たされているキャットフードです。
総合栄養食のキャットフードと水さえあれば、健康的で元気な状態を維持することができるので、猫にとってはとても大切なご飯なのです。
また、「ペットフード公正取引協議会(https://pffta.org/)」が証明したキャットフードでもあるので、安心・安全でもあります!
したがって、猫の主食としてキャットフードを購入する場合は、総合栄養食と記載されているキャットフードを選ぶようにしましょう。
ちなみにそれ以外のキャットフードには「一般食」「おやつ」「療法食」などがあります。
この3つについても軽く説明しますね!
一般食
一般食とは副食にあたるもので、人間でいう「おかず」になります。
人間もおかずだけでは、必要な栄養素はすべて満たせませんよね?
猫も同じで一般食だけではすべての栄養をとることができません。なので、一般食は総合栄養食のトッピングとして、与えるようにしてくださいね!
おやつ
「ジャーキー」や「クッキー」など総合栄養食でも一般食でもないものが、おやつと呼ばれるものです。
ご飯のように定期的に与えるのではなく、ご褒美として特別な場合にのみ与えましょう。そうしないと、カロリーが高いおやつを与えすぎてしまうと、猫があっという間に肥満になってしまいます。
与える目安としては、1日の食事量の10%~20% 以内がベストです。
※1日に与えるおやつの目安(数値はグラム)
※成猫4kgの場合
※100gあたり406kcalのキャットフードの場合
猫が可愛いからといって、与えすぎないように注意してくださいね!
療法食
療法食は、病気の猫の食事管理を目的に作られているキャットフードです。
「下部尿路疾患」や「消化器症状」の食事療法用フードといったように、病気ごとに与えるキャットフードは変わってきます。
基本的に、飼い主の判断で与えるのはやめましょう。
療法食は特定の病気のために作られており、それぞれ栄養成分や成分量が違います。間違った療法食を与えてしまうと、病気に対して効果がでないことも。
そうならないためにも、獣医さんにしっかり相談してから与えてくださいね!
猫が総合栄養食以外を主食とするリスク
猫が総合栄養食以外の一般食やおやつ、療法食を主食としてしまうと、栄養不足になる恐れがあります。
なぜなら、一般食やおやつ、療法食は主食を目的として作られてはいないため、栄養バランスについてはそこまで考えられていないからです。
あくまで、猫がおいしく食べられるように、もしくは病気に対して作られているため、一般食やおやつ、療法食を主食としてしまうと、必要な栄養素が摂取できずに、最悪病気になる場合もあります。
ちなみに、「総合栄養食と一般食を一緒に与えているから安心!」というわけでもなく、与える量も大切です。
一般食の割合が多すぎてしまうと、今度は肥満になる場合もあるため、与える量もしっかり管理する必要があるんですよ!
「猫のご飯は総合栄養食だから大丈夫!」ではない!
総合栄養食を主食にしたら大丈夫なのかというと、実はそれだけではダメなんです。
猫の年齢に合わせた総合栄養食を選ぶことが大切!
総合栄養食には、「子猫用」「成猫用」「高齢猫用」と種類が分かれているものもあり、それぞれ含まれている栄養素が異なります。
猫は成長にあわせて必要な栄養素が異なり、子猫ならタンパク質が多めで高カロリー、成猫ならタンパク質の割合を増やして炭水化物の割合を減らす、高齢猫なら栄養バランスが優れているものなど、求めているものが違います。
なので、総合栄養食を選ぶ場合は、猫の年齢に合わせて買うようにしてくださいね!
まとめ
猫用のキャットフードは種類が豊富にあるため、しっかり選ぶことが大切です。
- 主食は総合栄養食
- 一般食やおやつ、療法食を中心とした食事は、栄養不足や肥満の原因となる
- 年齢に合わせた総合栄養食を与える
猫は自分でご飯を選ぶことができません。
なので、飼い主のあたながしっかり猫にあったご飯を選ぶようにしましょう。
基本的には、今回紹介した「総合栄養食」を主食に与えていたら問題ありません。
栄養満点のご飯を与えて、猫といつまでも健康で楽しく生活していきましょう!