愛猫が餌を欲しがる場合、多くの飼い主さんがもっと餌を与えていいのか悩むでしょう。
結論から言うと、猫がおねだりするからといって、その都度餌を与えるのはダメです!
なぜなら、餌の与えすぎは肥満になったり、嘔吐や下痢をしたりする恐れがあるからです。
では猫が餌を欲しがったらどうすればいいのか。
対処法としては、
- 遊んであげる
- 食事の回数を増やす
- 食器を早食い防止用に変える
- 少量のドライフードを与える
などがあります。
今回は上記であげた対処法、さらに猫が餌を欲しがる原因についても詳しく紹介していきます。
目次
そもそも猫は餌を欲しがっているの?
あなたは、なぜ猫が餌を欲しがっていると思ったのですか?
猫が鳴いているから、見つめてくるからといって、餌を要求しているとは限りません。
遊んでほしいときや挨拶でも、飼い主に向かって鳴くことはあります。
基本的に猫が餌を欲しがる際、前後にサインのような行動をします。
例えば、食器を舐め回していたり、餌の匂いを探していたりするときです。
そういった行動をとっていないのに餌を与えてしまうと、猫が「鳴いたら餌をもらえる」と覚えてしまうので気をつけましょう。
猫が「にゃ~」と鳴いて歩み寄ってきたら、まずは何を求めているのかしっかり観察してみてください。
猫が餌を欲しがる理由
猫が餌を欲しがる理由はいくつかあります。
- 餌の量が足りない
- おねだりすると貰えると思っている
- 病気にかかっている
餌の量が足りない
餌の量は年齢によっても異なるため、一概に何グラムが正しいとは言えませんが、基本的にキャットフードのパッケージに記載されている量で問題ありません。
もし与えている量がそれ以下になっていたら、餌の量が足りていない恐れがあるので適正量まで増やしてあげましょう。
必要な餌の量をしっかり与えないと、十分な栄養を摂取できずに猫の身体が弱っていってしまいます。
おねだりすると貰えると思っている
猫は一度おねだりしてご飯をもらえると、そのあとも「おねだりするとご飯をもらえる」と思い頻繁に餌を欲しがるようになります。
1日分の餌をしっかりと与えているのなら、むやみに餌を追加で与えないようにしましょう。
病気にかかっている
餌を過度に欲しがるの場合、病気の恐れも否定できません。
一例として、糖尿病や甲状腺機能亢進症といった病気の症状に、食事量が増えるというものがあります。
また、ストレスでも過食になることがあるので、ストレスがかかる環境になっていないかチェックしてみましょう。
おねだりしてくる姿は可愛いですが、しっかり理由を突き止めることが大切です。
猫が餌を食べ過ぎるとどうなるのか
餌の食べ過ぎは、猫の身体にさまざまな悪影響を与えます。
例えば、猫の身体が餌をうまく消化できずに、下痢や嘔吐をすることがあります。
下痢や嘔吐をした場合、しっかり栄養を吸収できていないため、栄養不足になってしまいます。
ちなみに、猫は基本的にバランスよく栄養を摂取できていれば、追加で餌を欲しがることはありません。
そのため、餌を欲しがるということは、何らかの栄養素が不足している恐れがあるということです。
不足の原因としては、キャットフードが合っていないことが考えられます。
合っていないキャットフードを与え続けると、栄養が偏り体調を崩す原因にもなるのです。
もちろん、餌の与えすぎは肥満の原因にもなります。
肥満はさまざまな病気に繋がるため、食事管理をしっかりして改善するようにしましょう。
猫が餌を欲しがる時の対処法
これまでの説明で、むやみに餌を与えないことが大切とわかったと思います。
では、猫に餌を求められたらどうしたらいいのか?
方法としてはいくつかあります。
遊んであげる
猫と遊んであげて、気を紛らわせるのがおすすめです。
猫と遊ぶことで、餌からおもちゃの方に興味が移りおねだりをしなくなります。
また、遊ぶことでストレス発散になるため、過食を予防することもできるのです。
さらに、運動でカロリーも消費するので、肥満予防にも繋がります。
食事の回数を増やす
1日の食事回数を1~2回に分けている場合は、3~4回などに食事回数を増やしてみてください。
猫はもともと、少量ずつを複数回にわけてご飯を食べる動物です。そのため、回数が少ないとご飯の間隔が長くなり、お腹が空いてしまいます。なので、食事回数を増やして空腹時間をできるだけ短くするようにしましょう。
ただし、1日に与える食事量は増やさないでください。
あくまでも回数を増やすだけで、1日に与える食事量まで増やしてしまうと肥満になってしまいます。
食器を早食い防止用に変える
猫の食器には、早食いを防止するものもあります。
食器の形状が食べにくいようになっていて、必然的にご飯の時間が長くなるのです。
時間が長くなると噛む回数が増えるため、満腹中枢を刺激してくれます。
その結果、いつもと同じ食事量でも、満足して餌をおねだりしなくなるのです。
また、ご飯の早食いは餌を喉に詰まらせ嘔吐の原因にもなりますし、消化不良の恐れもあります。
早食いにメリットはないので、早食い防止用食器を利用して空腹時間を減らしましょう。
ちなみに、早食い防止用食器は安いものだと1,000円以下で入手できます。
そこまで高くはないので、ぜひ利用してみてください。
少量のドライフードを与える
食事回数や食器を変える、遊んであげても餌を欲しがるのなら、少量(2~3粒程度)のドライフードを与えましょう。
少量のドライフードであれば、そこまでカロリーは高くないので、肥満になる心配はありません。
その分、そのあとの食事量をうまく調節してくださいね!
「たった2~3粒で満足するの?」
と思う人もいるかもしれませんが、ドライフードは固いので、その分噛む回数が多くなります。
結果、満腹感や満足感が得られやすいのです。
ただし、与えすぎると肥満になるので注意しましょう。
猫が餌を欲しがっているときにやってはいけないこと
猫がしつこく餌を欲しがるからといって、その度におやつを与えたり、無視したりするのはいけません!
言われるがまま餌を与える
当然ですが、言われるがまま餌を与えているとあっという間に肥満になってしまいます。
肥満は、糖尿病や心臓病に繋がるためとても危険な状態なのです。
肥満のリスクを最小限に抑えるためにも、猫におねだりされたからといってすぐに餌を与えるのはやめるようにしましょう。
「すでに太り気味かも…」
という猫は、ダイエットフードに切り替えることをおすすめします。
おやつをあげる
おやつは猫が好むように味付けされているため猫が欲しがりますが、おねだりされるたびにおやつを与えていると、カロリーオーバーで肥満になったり、栄養が偏ったりします。
ご褒美として少量程度あげるなら問題ありませんが、猫が餌を欲しがっているときに、むやみにおやつを与えないようにしましょう。
無視する
猫がしつこく餌を欲しがるからといって無視をする人もいますが、あまりよろしくありません。
猫が必死に鳴いて何かを訴えかけているに、飼い主さんがそれを無視してしまうと、猫はこの人には何を言ってもダメなんだと思い懐かなくなってしまいます。
飼い主さんからすると、それだけは絶対避けたいですよね!
なので、無視はせず猫に向かって「ご飯の時間はまだだよ」と優しく返事をしてあげてください。
同じご飯を与えない状況ですが、無視と返事をするのとでは猫の印象は大きく変わります。
猫が餌を欲しがるのをやめない時は動物病院へ
今回紹介した対処法を試しても餌を欲しがるのをやめない場合、病気の恐れがあります。
先ほども少し説明しましたが、病気の症状として過食の傾向がでるものがあります。
放っておいてしまうと、症状が悪化して取り返しのつかないことになる恐れも…。
そのため、少しでも「最近ご飯を欲しがりすぎだな」と感じたら早めに動物病院で相談するようにしてください。
まとめ
今回紹介したように、猫が餌を欲しがる場合にはいくつかの対処法があります。
- 遊んであげる
- 食事の回数を増やす
- 食器を早食い防止用に変える
- 少量のドライフードを与える
まずは今与えている餌の量が適正量になっているのか確認しましょう!
確認して問題なければ、今回紹介した対処法を試して猫の様子をみてください。
それでも餌を欲しがる場合は、病気の恐れがあるので早めに獣医さんに相談してくださいね!
猫が餌を欲しがるからといって、その度に餌を与えていたら猫の身体によくありません。
愛猫を長生きさせるためにも、しっかり飼い主さんが食事をコントロールしてあげましょう!