こんにちは、ナナ(@nekotebiki)です!
今回は、猫のマイクロチップに関するこんな疑問について解決していきます。
結論から言うと、
記事を書くにあたって、マイクロチップのことを色々調べました。
日本では安全と言われていますが、海外では健康被害の報告もあるんですよね…。
記事のなかで、マイクロチップの副作用やメリット・デメリット、費用についても紹介します。
目次
猫にマイクロチップを装着するのって副作用はないの?
公共社団法人 日本獣医師会によると、今のところマイクロチップによる副作用やショック症状などの報告は1件もないと言っています。
とはいえ、日本ではまだマイクロチップが普及していないので、必ずしも安全とは言えないでしょう。
海外では、マイクロチップによる炎症被害が報告されています。
副作用はないと言っても「マイクロチップの迷子」はよくあるケースだそうです。
マイクロチップの迷子とは、埋め込んだ場所から別の場所にマイクロチップが移動すること!
通常、マイクロチップは首の後ろに埋め込みますが、そこから足やお腹に移動することがあるのです。
足やお腹に移動すると、違和感から噛むことがあります。
そうなると、マイクロチップが壊れたり、破損して猫がケガをしたりする恐れも…。
そういった点から、マイクロチップを入れたあとは定期的に猫の状態を確認する必要があります。
マイクロチップ装着後に猫の様子がおかしいようなら、獣医さんに相談しましょう!
猫にマイクロチップを装着するメリット・デメリット
メリット
迷子になっても飼い主がすぐわかる
マイクロチップが装着された猫は、専用の機械で読み取ることで簡単に飼い主さんが特定できます。
そのため、迷子になってもすぐ飼い主さんと再会できるのです。
迷子になった猫は、野良猫として保健所に保護されるケースも少なくありません。
保健所に保護された場合、1週間程度で殺処分となります。
保健所にもマイクロチップを読み取る専用の機械があるので、もしマイクロチップが装着されていれば、殺処分されずに飼い主さんのところに戻ることができます。
結果的に殺処分の数も減るので、うれしいメリットのひとつです。
飼育放棄を抑制できる
理由は色々ですが、近年猫を捨てる人が多くなっています。
猫を捨てても誰が飼い主か特定が難しいため、安易に飼育を放棄してしまうのです。
もし、マイクロチップが装着されていれば、捨てた飼い主を簡単に特定することができます。
飼育放棄を抑制できるので、捨て猫や虐待を減らせるメリットがあるのです。
半永久的に使える
マイクロチップの耐久年数は、約30年と言われています。
猫の平均寿命が16歳ほどなので、半永久的に使えることになりますね!
マイクロチップは電池を使っていないので、途中で交換する必要もありません。
首輪や迷子札は破損や無くすリスクがあるので、半永久的に使えるのはうれしいメリットです。
保険料が安くなる
ペット保険会社によっては、マイクロチップを装着している場合に限り、保険料が安くなるサービスをしているところもあります。
例えば、アクサダイレクトのペット保険は、保険料から一定額を割り引く制度「マイクロチップ割引」を導入しています。
このように、保険会社によって様々なマイクロチップ装着の特典があります。
詳しく知りたい人は、加入しているペット保険を確認してみましょう!
デメリット
費用がかかる
マイクロチップを装着するのはタダではありません。
マイクロチップを装着する際に、手術費用とデータ登録の費用が発生します。
詳しい費用についてはこの後紹介しますが、タダではないということを覚えておいてくださいね!
健康被害の懸念がある
先ほども少し触れましたが、海外では健康被害の報告があります。
マイクロチップによる炎症や発がん性のリスクが指摘されているのです。
多いわけではありませんが、絶対に安全とも言えません。
装着する場合は、その点も頭に入れておきましょう。
引っ越しすると情報の変更が必要
飼い主さんが引っ越しをすると、登録データの変更が必要になります。
変更をしていないと、愛猫が迷子になって保護されても登録されたデータが古いため飼い主さんを特定できない恐れがあります。
そのため、手間にはなりますが個人情報の変更がでたら都度データ変更が必要になるのです。
MRIでノイズが発生する
一部のMRI機器では、マイクロチップによる影響で画像が乱れるといった現象が報告されています。
そのため、マイクロチップの近くに腫瘍があると、ノイズの影響により見逃す恐れがあるのです。
そこまで影響はでないため、問題ないとは言われていますが、可能性は0ではないことを覚えておきましょう。
猫のマイクロチップにかかる費用や助成金
猫のマイクロチップにかかる費用は、
- 装着費用:3,000円〜5,000円
- データ登録費用:1,000円
ほどです。
マイクロチップ装着費用に関しては、手術する動物病院によって多少前後します。
自治体によってはマイクロチップ装着に対して助成金がでるところもあります。
マイクロチップを装着したいけどお金が厳しいという人は、住んでいる地域の自治体に助成金について確認するといいでしょう!
マイクロチップの装着方法
マイクロチップの装着は、動物病院で行います。
マイクロチップを体内に入れると聞くと、大掛かりな外科手術を想像しますよね!
でも実際は、簡単な方法で装着されるので安心してください。
「インジェクター」という挿入器を使って、マイクロチップを首の後ろに打ち込むだけで完了!
すぐに終わりますし、痛みもほとんどないんですよ。
そのため、装着後は入院することなくすぐ帰宅できます。
マイクロチップ装着後に必要なデータ登録!
マイクロチップを装着したらそれで終わりではありません。
そのあとデータ登録が必要です。
データ登録していないと、飼い主さんを特定することができません。
忘れずに登録してくださいね!
STEP1.登録申込書に必要事項を記入
登録申込書に、飼い主さんの名前や住所、電話番号などを記載します。
申込書については、動物病院でもらうことができます。
STEP2.登録料を支払う
データ登録料として1,000円支払います。
STEP3.申込書を送付
記入した申込書を日本獣医師会に送付します。
STEP4.登録完了
登録完了のハガキが来たら、データ登録は完了です。
ちなみに、登録したデータとマイクロチップのIDは、AIPO(動物ID普及推進会議)にて管理されています。
マイクロチップでどうやって猫を探すの?
マイクロチップに、GPS機能はついていません。
迷子になった猫を誰かが保護し、マイクロチップ専用の読み取り装置で確認する必要があるのです。
読み取り装置は、動物病院や保健所などに設置されています。
野良猫として保健所に保護された場合は、保健所から飼い主さんのところに連絡がくる可能性があります。
しかし、一般人が保護した場合は、その人が動物病院や保健所などに連れて行かない限り、マイクロチップを読み取ることができません。
そのため、飼い主さんのところに戻る可能性は低くなります。
マイクロチップ装着後の注意点
最初の1週間は、マイクロチップが抜けやすいので注意が必要です。
マイクロチップを刺激する恐れがある
- ブラッシング
- シャンプー
は避けるようにしてください。
1週間経過したら問題ありませんが、念のためマイクロチップを装着した獣医さんと、いつからブラッシングやシャンプーをしていいのか確認しておきましょう!
まとめ
今回紹介したように、マイクロチップの装着にはメリット・デメリットがあります。
飼い主さんが愛猫のことを考えて、どうするのか決めるといいでしょう!
迷っている場合は、獣医さんに相談するのがおすすめです。
プロの目線からアドバイスがもらえるので、疑問や悩みが解決するかもしれませんよ!