「猫にドッグフードを与えても問題ないかな?猫用の餌が切れちゃって…」
猫と一緒に犬を飼っている人なら、猫の餌が切れたときにドッグフードを与えようか迷ったことがあるのではないでしょうか。
同じペットフードだから、与えても問題ないと考える人も多いでしょう。
結論から言うと、猫にドッグフードを与えてはダメです!
与えてはいけない理由は単純で、猫に必要な栄養素がドッグフードには入っていないからです。
もし、ドッグフードを与え続けていると猫が病気になってしまいます。
今回の記事では、猫にドッグフードを与えてはいけない理由をさらに深掘りして紹介。
具体的には、
- 少量のドッグフードであれば問題ない
- ドッグフードを与えてはいけない2つの理由
- 猫の餌が切れた場合の対処法
を順番に説明します。
猫にドッグフードは少量であれば問題ない
猫の餌が切れたから緊急的に、ドッグフードを与える程度なら問題ありません。
ただし、猫の身体には良くないので、与えても1〜2回ほど、
継続的には与えないようにしましょう。
猫にドッグフードを与えてはいけない理由
含まれている栄養素が異なる
キャットフードとドッグフード、見た目はほとんど変わりませんが、含まれている栄養素は全然違います!
そもそも、猫は完全なる肉食に対して、犬は雑食なので、
必要な栄養素がまったく異なります。
猫がタンパク質を多く必要としているのに対して、犬は炭水化物を多く必要とします。
- 猫:炭水化物45%・タンパク質35%・脂質20%
- 犬:炭水化物60%・タンパク質25%・脂質15%
そのため、ドッグフードには多くの炭水化物が含まれており、キャットフードはタンパク質が中心となっているのです。
猫は体の構造上、炭水化物を上手に吸収できないため、炭水化物中心のドッグフードを与えていると、あっという間に肥満になってしまいます。
また、ドッグフードではタンパク質も不足するため、栄養不足にもなってしまうのです。
ドッグフードにはタウリンが含まれていない
猫に必要な必須アミノ酸のうち、タウリンだけがドッグフードに含まれていません。
なぜ含まれていないのかというと、犬は体内でタウリンを合成できるため、わざわざドッグフードに含む必要がないからです。
しかし、逆に猫は体内でタウリンを合成することができません。
そのため、ドッグフードを与え続けているとタウリンが不足し、失明や心筋症といった病気になる恐れがあります。
猫にドッグフードを与えるより手作りご飯を与えよう
その方が、ドッグフードを与えるよりも猫の体に負担が少なくて済みます。
基本的に、猫用のご飯は味付けもいらず、素材をそのまま調理するため、手間もそれほどかかりません。
極端に言えば、味付けされていないお肉を茹でて、冷まして与えてるだけでもいいのです。
ただし、先ほども紹介しましたが、猫に必要な成分はタンパク質です。
お肉や魚は与えてもいいですが、野菜や穀物はできるだけ与えないようにしましょう。
また、玉ねぎやチョコレートなど、猫に与えてはいけない食材もあるので、手作りする際は気をつけて料理してくださいね!
「猫って猫舌なの?」
よく人間が猫舌って使うけど、何も猫だけが猫舌では無いにゃ。
基本的に動物はみんな猫舌なんだにゃ!
だって、自然界だとそもそも加熱したものを食べるという機会がにゃいから、熱いものが得意な動物なんていないにゃ!
だから、できるだけご飯も40度以下に冷ましてから与えてほしいにゃ。
愛猫のためにドッグフードを与えるのはやめましょう!
今回紹介したように、猫にドッグフードを与えてはいけません。
- 含まれている栄養素が異なる
- ドッグフードにはタウリンが含まれていない
キャットフードがないからといって、ドッグフードを与え続けると失明や心筋症のリスクが高くなります。
失明や心筋症は一度発症すると、ほぼ回復の見込みはありません。
そのため、飼い主さんが猫のご飯をしっかり管理することが大切です。
愛猫の健康のため、少し手間ですが買いに行ったり、手作りご飯を作ってあげたりするようにしましょう!